12月29日から4日間にわたりハリウッド周辺で発生していた連続放火事件で、犯人を逮捕したシェリフ局警官が年間1ドルで働くボランティア職員であったことが分かった。
 犯人を逮捕したのはシェリフ局警官のシャービン・ラレザリー氏(30)。本業はビバリーヒルズの不動産問題を専門に扱う弁護士だ。
 2日午前3時、警察当局が公表した防犯カメラがとらえた犯人の映像と非常によく似た男が車を運転しているのを発見。すぐに職務質問をしたところ車の中から放火に使用したとみられる道具が見つかり逮捕に至った。
 「防犯カメラがとらえた映像から、犯人は20〜30歳前後の白人男性で、髪型はポニーテールだと分かっていたことが犯人逮捕の大きな手がかりになった」と記者会見で同氏は述べている。
 2日、ラレザリー氏は通常の勤務時間を過ぎた後も犯人逮捕にむけパトロールを続けていた。その真面目な姿勢が今回の逮捕につながったとして当局をはじめ、ロサンゼルスのビヤライゴーサ市長も同氏を絶賛し、その功績を称えた。
 ラレザリー氏はイラン北部のテヘランで生まれ、25年前に家族とともに米国に移り住んだ。南カリフォルニア大学で法学位を取得した後、カリフォルニア弁護士協会に所属。学生時代から警察官の仕事に興味があり、2007年にシェリフ局の予備警官になり、保安官とともに交通規制の取り締まりなどを行っていた。
 シェリフ局のウエスト・ハリウッド署に所属し、少なくとも月20時間の任務を行い、昨年12月から単独でのパトロールを開始したばかり。今回の逮捕はその単独パトロール3回目での快挙となった。

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