大リーグ機構(MLB)のロサンゼルス・ドジャースはこのほど、次のオーナー希望者の募集を締め切り、これまでに10人以上の個人またはグループが球団買収に名乗りを上げていることが明らかになった。 
 ドジャースはオーナーのフランク・マッコート氏と元妻による球団資金の私的流用、離婚問題の泥沼化などで球団経営の悪化を引き起こし、昨年6月に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請。11月にはマッコート氏とMLBはチームの売却について合意に至っており、同氏は本拠地ドジャー・スタジアムとその周辺の駐車場の所有権も手放していた。
 マッコート氏が元妻に1億3100万ドルの財産分与を終える4月30日までに球団は売却される予定となっている。
 今月4日にはドジャースの前監督、ジョー・トーリ氏(71)が現職のMLB副会長を辞任し、ショッピングセンターなどの不動産開発事業者で同球団の買収を目指すリック・カルーソ氏とともにドジャースの次のオーナー候補として名乗りを上げたことも報じられた。
 トーリ氏は2008年から10年まで同チームで監督を務め、08、09年に同チームを地区優勝へと導き、選手を常に信頼する名将としても知られている。
 この他にも全米プロバスケットボール協会(NBA)ロサンゼルス・レイカーズの元スター選手のマジック・ジョンソン氏がMLBワシントン・ナショナルズの元球団社長、スタン・カステン氏とともに名乗り出ているほか、ドジャースの往年のスター選手オーレル・ハーシュハイザーとスティーブ・ガービー、元オーナーのピーター・オマリー氏など複数の個人、グループが候補者となっている。
 同球団の売却額は09年にシカゴ・カブスのオーナーとなったリケッツ・ファミリーが支払った史上最高額84億5000万ドルをさらに上回るとされている。  

 

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