南加広島県人会のピクニックで、ドーナツ早食い競争を楽しむ子供たち

井川会長から長年における会への貢献に感謝される芥川さん(右)

 南加広島県人会と同婦人会、若者会員を中心としたヒロケングループは24日、恒例の合同親睦ピクニックをブエナパーク市のボイセランク公園で催した。時折心地のいい風が吹く快晴の空の下、約250人が初夏の楽しいひとときを過ごした。
 広島県人会は従来、同市のジョージベリス公園でピクニックを催していたが、年々混雑し予約が取りにくくなったことなどから、今年は初めてボイセランク公園で催した。芝や木陰も十分にあり、会員らからは好評だった。
 集まった来賓と会員を前にあいさつに立った井川隆実会長は、「食べ物も飲み物もたくさんあります。今日は皆で朗らかな一日を過ごしましょう」と呼びかけた。
 今年は、広島に本社を置く「おたふくソース」の米国支社「おたふくフーズ」(トーレンス)が同県人会の活動内容に賛同し参加。おたふくソースを使った焼きそばを振る舞い、終始行列ができていた。
 
人気の宇治金時の小豆を毎年作っている長井さん

 また会員の長井朝江さんが1週間かけてゆっくりと煮込んだ小豆を使った宇治金時も人気で、6パウンドの小豆は毎年「完売」という。「最初は甘党だった主人のために作っていたんですが、おいしくできるようになったので県人会の方にもと思って」と、約8年前から会員に振る舞っている。「皆さんがおいしいって言ってくださるのが嬉しくて、体が続く限り作ります」と話した。
 会場では、80歳を迎えた会員に敬老の祝い状と記念品が贈呈され、長年にわたり会に尽力した前会長の芥川義則さんには、会から功労賞として記念品が贈られた。
 また、毎年7月に広島県が主催する「国際ユース・エクスチェンジ・イン・広島」に同県人会から参加する学生アケイラ・森中さんと、アリッサ・マリ・アサオさん、また引率として同行するトリーシャ・カオリ・アサオさんが紹介された。3人は約10日間、広島県内でホームステイや文化交流を経験する。森中さんは初めての訪日となるといい、「今は期待と不安が入り交じった感情。異文化体験を楽しみながら、多くを学んできたい」と意欲をみせた。
 食後は、ドーナツ早食い競争など数々のゲームをはじめ、マジシャン、ロバート・バックストさんによるマジックも披露された。
 3年任期の予定で今年会長に就任した井川さんは、会員数減少を食い止めるため、新たにマージャンクラブを立ち上げた。また近いうちに小旅行を計画する予定という。「時代が変わり、今は不景気の影響もあって若い人は仕事が忙しくて大変。だからこそ、会員の人が『県人会は楽しいところ』と思ってもらえるように、これからいろいろとアクティビティーを計画していきたい」と意欲的に述べた。【中村良子、写真も】
 
マジシャンのバックストさんのマジックを楽しむ会員

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