ロサンゼルス市と同市警察(LAPD)は11日、2012年上半期の犯罪件数が10年連続で減少したと発表した。
 アントニオ・ビヤライゴーサ市長とチャーリー・ベックLAPD本部長が発表した統計によると、強姦が3・6%、車上荒しが2・7%、窃盗が2・6%それぞれ増加したが、ギャング関連犯罪も含み、犯罪件数全体は昨年上半期から8・8%減少した。
 強盗、車上荒し、窃盗件数の増加についてベック本部長は、慢性的な過密状態が続く州刑務所の対策として実行されている、刑が軽く、生活態度のいい囚人を対象とした「早期出所」に起因していると指摘した。
 上半期の殺人件数は147件で、昨年の同時期148件とほぼ同数だったが、殺人件数を300件以下に抑えるという目標は過去3年連続で達成した。ベック本部長は、「ロサンゼルスがアメリカの殺人首都と呼ばれていたのはそんなに昔ではない。現在その事実はなく、二度とそうはならない」と強調した。
 ギャング関連の犯罪件数も昨年同時期と比較し16・2%減少。銃撃は150件減、殺人は7件減少し、計78件だった。ビヤライゴーサ市長とベック本部長は、市が創設したギャング対策部の活動を称えるとともに、ロサンゼルスが年々安全な都市になっていることを強調、「歴史的な回復」をみせているとLAPDの活躍を称賛した。

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