日系諸団体の代表ら来賓5人が祝辞を述べ、賛辞を惜しまず、それぞれの卓越したリーダーシップや献身、先見性を認め、わが身を犠牲にして日系社会に尽くした受賞者に敬意を表した。
新美潤・在ロサンゼルス日本総領事は、受賞者について「米国に移民した1世の先駆者として、不断の献身による遺産を築いた。日系人の未来の世代のために道を切り開いた」と称賛。その後継者である若者に向け「社会発展を継続させるため、受賞者5人が残した業績をさまざまな形で受け継いでもらいたい」と期待を寄せた。「年長者を敬うことは日本文化の根底にある」と説き、「先駆者の顕彰」という伝統を守る二世週ファンデーションとその支援者を高く評価し、受賞者のさらなる活躍を願った。
受賞者を代表して村上さんが、謝辞を述べた。受賞を光栄とする村上さんは「選考した二世ウィークファンデーションとボランティア、家族と友人、その他多くの人々に支えられ奉仕し、ここまで来ることができた」と謝意を表した。「この受賞を励みに、次世代を担う日系と非日系の若者に日本の芸術と文化を伝え、日米両国の相互理解と友好の懸け橋となるようにこれからもずっと努めたい」と、さらなる活躍に意欲を示し、万雷の拍手を浴びた。
受賞者は、ロサンゼルス市と二世週祭委員会から賞状を授与された。12日に行われたグランドパレードでは、それぞれこれまでの奉仕活動を支えた妻やかわいい孫、曾孫たちとオープンカーに乗り込み、沿道のすずなりの観衆からひときわ大きな喝采を浴びていた。【永田潤、写真も】