南加県人会協議会から来賓として副会長の当銘貞夫さんが参加した。同協議会は、民謡を含む日本文化の奨励を活動目的の1つに掲げている。将来有望な若い文化継承者の育成に努め毎秋、親睦演芸会を開き奨学金を授与しており、過去の受賞者は同ショーや他の文化行事に参加するなどの活躍を見せている。沖縄出身の当銘さんは、あいさつで「今日のプログラムには、北海道から九州まで揃っている。でも沖縄は一切ない。今日は本土の民謡をエンジョイしたい」と冗談交じりに話し笑いを誘った。
南カリフォルニアで活動する7つの民謡団体で組織する民謡協会。
恒例のショーでは各社中が、2部に分かれ郷土色豊かな計31演目を披露した。総勢約150人の出演者が曲に合わせた着物や浴衣、法被姿で晴れの舞台を踏み、日頃の稽古で鍛えた成果を発揮。大小の太鼓や三味線、鉦の演奏に合わせた唄と踊りで魅了した。3、4歳の小さな子供たちが舞台で愛くるしい踊りを見せると、「かわいい」などの声援が飛び、華やかな舞台を一層盛り上げた。最後は出演者総出で炭坑節を輪になって踊り、フィナーレを飾った。
南加日本民謡協会は来年、創立50周年を迎える。3月の親睦会で祝賀会を開き、秋の民謡・民舞ショーは記念公演とし、大きな節目を盛大に祝う考えを示している。【永田潤、写真も】