同センターは小東京の「Go For Broke」モニュメントの設置に携わっただけでなく、戦時中の日系人兵士たちの体験を語り継ぐための活動や、学生のための放課後プログラムやフィルムコンテストなどを実施している。
ゲイラディナーはこうした活動資金を募る一環として行われており、今年で11回目を迎える。
昨年11月、オバマ大統領から日系人元兵士らに米国最高勲章である「議会金メダル」が贈られたのを受け今年6月、ロサンゼルス地区に住む元兵士たちおよそ150人が参加する中、小東京の「Go for Broke」モニュメント前でその記念式典が行われたのは記憶に新しい。
ゲイラディナーには日系人退役軍人のほか、同ディナー主催者の北米ホンダのスティーブ・モリカワ氏、母親が日本人のハリー・ハリス米海軍中将、デビッド・ブラムレット退役陸軍大将、ジャン・ペリーLA市議、新美潤・在ロサンゼルス日本総領事らが出席した。
今年は初の試みとなる年金生活者の日系退役軍人を支援するための資金援助が呼び掛けられた。
ノセ代表は会場に集まったおよそ800人の参加者に、「敵だけでなく差別とも戦ったヒーロへの敬意を忘れず、彼らの功績を後世に残していきたい」と述べ、同センターへの長年のサポートに感謝の意を表した。
ディナーは全米各地でハワイ料理店を展開する「Roy’s Restaurant」の日系人シェフ、ロイ・ヤマグチ氏が前菜を、パサディナ市のフランス料理店「メゾン・アキラ」のシェフ、広瀬あきら氏が主菜を、デザートを「king’s Hawaiian Bakery」が担当した。
ディナー開始前にはサイレントオークションも行われ、エンターテインメントにはアロハの夕べにちなみ、グラミー賞受賞アーティスト、ダニエル・ホーによるハワイアン・ミュージックのほかフラダンスも披露され、会場を盛り上げた。【吉田純子、写真も】