倭島室長、日商の柴さん、ウェブ協会名誉会長にお茶を点てる亭主の中田さん(手前)と半東のベッカーさん

あいさつに立つ金井会長

 茶道裏千家淡交会ロサンゼルス支部(金井紀年会長、笠井宗京幹事長)は13日、2013年度の総会および初点式を小東京のダブルツリーホテルで催した。初春らしく淡い色の着物姿の女性や袴姿の男性らが多く集まった会場では、中田社中が点前を披露し、初春の一服で無病息災を願った。
 あいさつに立った金井会長は、「近年、文化的、思想的、経済的に、アジアが世界の中心になりつつあるように感じる」と述べ、茶道も急速に世界に広まっており、「今後も茶道を生活の基準として精進してほしい」と、会員らに言葉を贈った。
 総領事に代わり出席した在ロサンゼルス総領事館広報文化センターの倭島岳彦室長は、外交に力を入れる安倍晋三首相のもと、今年は日米関係を通じた外交関係の立て直しが重要になってくると述べ、「総領事館の数をはるかに上回る全米22州で活動する淡交会は、文化を通じた外交の宝です。これからも外交の一員となっていただき、活発に文化普及に努めてもらいたい」と述べた。
 初点式では、教授部の大角宗孝さん解説のもと、中田宗恵さんが亭主を、またベッカー宗華さんが半東を務めた。床に鵬雲斎大宗匠筆による「寿山樹色籠佳気」が掛けられ、青竹一重切の花入れに結び柳と季節の花、床には茶家ならではの正月炭飾り、干支の巳と初春にふさわしい瑞気溢れる意匠のもと、主菓子にロサンゼルスの三河屋製の立ち鶴が振る舞われた。
 正客の倭島室長、次客の南加日系商工会議所のグレース・柴さん、三客のグレン・ウェブ協会名誉会長はじめ、四客の淡交会オレンジ協会半田俊夫会長、五客の金井会長、六客の今日庵参事ロサンゼルス協会の松本宗静特別相談役、そして詰の淡交会オレンジ郡協会の小泉宗由幹事長がそれぞれ、初春の一服を堪能した。
 最後は、松本さんが集まった全員に謝辞を述べ、閉会した。【中村良子、写真も】
 
中田さんの点前を見ながら三河屋製の菓子を堪能する(手前から)淡交会オレンジ郡協会の小泉幹事長、松本特別相談役、金井会長、オレンジ協会の半田会長

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