会場には、お気に入りのアニメやゲームのキャラクターに扮したコスプレーヤー(コスチュームプレーヤー)が練り歩き熱気で包まれた。参加者は各人のヒーローやヒロインに成り切り、決めのポーズで写真を撮り合う光景が方々で見られた。コスチュームは手製がほとんどで、手間ひま掛けて工夫を凝らして仕上げた自慢の作品だ。参加者は10代、20代の若者が目立ち、この日のために、コスチュームの制作費や旅費、グッズを買うための資金を貯めたという。東海岸など遠方から航空機を乗り継いで来る参加者もいる。
大小の各会場ではワークショップやレクチャー、ファッションショーなどが開かれ、どれも満員の人気ぶり。約250軒が並んだ各ブースでは、ポケモンやトトロ、ハローキティ、マリオブラザーズ、ファイナルファンタジーなど日本の作品が紹介され、DVDや漫画本、ポスター、Tシャツ、縫いぐるみなど各種キャラクターグッズが販売され、人だかりが絶えることはなかった。
日本から招かれたアニメ作家や声優、アニメの主題歌を歌う歌手など多くのアーティストが参加した。NHK紅白歌合戦に11度出場経験を持つロックバンド、ポルノグラフィティは、アニメの「マギ」や「鋼の錬金術師」「BLEACH」の主題歌を歌った縁で今回、初の海外ライブを実現させる。ポルノグラフィティは6日午後6時から、ダウンタウンのクラブノキアでコンサートを行う。
今年で22回目を迎えたイベントは年々、規模を拡大し主催団体は期間中、12万人を超す来場を見込んでいる。【永田潤、写真も】