
総額19億ドルをかけ、3年間に及んだロサンゼルス国際空港(LAX)トム・ブラッドレー国際ターミナルの第1期拡張工事がこのほど終了し、18日、正式オープンした。新ターミナルは6月に一般公開されている。
この日のオープニングセレモニーには、ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長をはじめ、アントニオ・ビヤライゴーサ前市長、ジェームズ・ハーン元市長、リチャード・リオダン元市長らが招かれ、シンガポール航空の次世代大型旅客機エアバスA380によるテープカットで盛大に祝した。
最新のマルチメディア環境が整ったターミナルのデザインは、白を基調とした曲線で統一され、ロサンゼルスの浜辺に打ち寄せる波を表現。高い天井と大きな窓から十分な自然光が入り、明るくゆったりとした場を提供している。フェントレス・アーキテクトのデザイン。
国際ターミナル内には、レストランやショッピングエリア、ラウンジ、子供用の遊び場などが含まれる総面積15万平方フィートの「ビヤライゴーサ・パビリオン」をはじめ、ボーイング787やエアバスA380といった次世代大型旅客機に対応した9ゲートを含む計18ゲートが新設された。
パビリオンはオーストラリア、ニュージーランド、米国、英国で100のショッピングセンターを運営するウエストフィールド社と共同経営者が7980万ドルを投じ、経営管理する。
出店予定のレストランは、「Umami Burger」や「Chaya」「ink.sack」「Border Grill」などといった著名店をはじめ、スナックスタンドやカフェ、コーヒーショップまで31店舗。セキュリティー検査前の広場に9店舗、検査後のターミナル内に22店舗がそれぞれ出店を予定している。31店舗のうち、17店が地元ロサンゼルスからの出店という。
またショッピングエリアには、「Fred Segal」「Coach」「Kitson LA」「Michael Kors」などの有名高級ブランドが軒を連ね、ウエストフィールド社に加え、DFS社が2500万ドルを投入し免税店の運営をする。店舗は、セキュリティー検査前の広場に10店舗、検査後のターミナル内に26店舗がオープンする。
全ての旅客機が新ターミナルに移行後、旧ターミナルは解体され、新ゲート、セキュリティー検査場、税関、入国審査場などが新設される。第2期拡張工事は2015年完成予定。
LAXは空港旅客数世界6位、アメリカ国内では3位の主要空港。現在63社の航空会社が米国96都市に毎日680便、世界30カ国の59都市に毎週930便の直行便を運航している。