現在の終点「カルバーシティー駅」(左)からサンタモニカ方面への延長工事が進むエクスポジション・ライン

 昨年4月に開通したメトロのエクスポジション・ライン(ロサンゼルス・ダウンタウン―カルバーシティー間、全12駅)のサンタモニカへの延長(第2期)工事をめぐり、騒音や事故などを懸念した周辺住民が工事の一時中断を求め上訴していた問題で、加州最高裁判所は6対1でこれを棄却。2015年開通への道が再び開かれた。
 昨年9月に着工したカルバーシティー駅からサンタモニカの4街/コロラド通り駅までを結ぶ全長6・6マイルの第2期工事をめぐっては、ウエストロサンゼルスのシェビオット地区やウエストウッドの住民らが、「メトロの提出した環境アセスメントでは不十分」と反発し、住宅街の中を通過することによる事故や振動、渋滞問題などの深刻さを訴え連邦控訴裁に工事の一時差し止めを求めた。しかし、連邦控訴裁はメトロの環境アセスメントを支持したため、住民らはその後加州最高裁に上訴していた。
 州最高裁の棄却決定により、メトロは総工費15億ドルをかけた第2期工事を続投し、予定通り2015年末の開通を目指す。
 一方、昨年4月に開通したエクスポラインのロサンゼルス・ダウンタウンとカルバーシティー間は、利用者数を順調に伸ばし、平日一日平均1万8000人だった昨年7月に比べ、今年の7月には一日2万7000人と着実に乗客数を増やしている。
【中村良子、写真も】

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