ワシントンDCに拠点を置く、交通関連の調査を行う非営利団体「TRIP」はこのほど、全米の道路状況を調査。住民50万人以上の都市部を対象とした部門で、ロサンゼルスの道路状況が全米最悪であったと発表した。
連邦道路管理局(FHA)のデータを元にTRIPがまとめた調査結果によると、ロサンゼルス市内の道路の64%が劣悪な状態であるといい、道路に放置された深い穴やでこぼこの車道により、ドライバーが支払う車の修理費は年間832ドルと、全米平均377ドルを2倍以上も上回ったことが分かった。
過去60年放置状態だった道路の修復費約30億ドルを補うため、現在、ロサンゼルスのジョー・ブスカイーノ市議とミッチェル・イングランダー市議は、2014年の住民投票に市債発行案を提案する準備を進めている。可決には3分の2票以上を獲得する必要がある。
ロサンゼルスに続き、ワースト2位はオークランドとサンフランシスコで、3位がサンノゼと、それぞれ加州の都市が続いた。
加州運輸局のウィル・ケンプトン事務局長は、「連邦、州、市各レベルで交通事業に対する財政的支援増なしでは、現状打破は難しい」との声明を発表し、その必要性を訴えた。