6月に約3週間かけて、5カ国を訪れたアフリカでは、現地の料理を食べて学ぼうとしたが「有名な元シェフがやって来る」と、料理専門学校で講習依頼があり、指導を行った。約60人の若い未来の料理人の熱意に応え、多忙な日々を過ごしたという。一流ホテルを視察してシェフとも交流。アフリカ料理の調理法は「温かく迎えてもらった」という2つの家庭で主に習い、同イベントで忠実に再現した。
晩餐会でコマイ会長があいさつに立ち、佐藤夫妻の同センターの社交ホールの建て替え時の建設費用捻出や、数種類のゲイラナイトを開くなど、さまざまな奉仕を称賛し「さまざまな形で献身してもらい、とてもありがたく思う」と謝意を表した。63年の歴史を持つ同センターのさまざまな日本文化のプログラム―日本語学校、太鼓、武道、盆踊り、餅つきなど紹介し「今後も日本文化を軸とした活動を継続し、地域社会に貢献したい」と抱負を話した。
同夜のイベントは「南アフリカ・アドベンチャー」と銘打ち、料理に添えられる形で、夫妻が撮影した写真とビデオが披露された。象やライオン、シマウマ、サイなどの野生動物が迫ってくるような躍動感溢れる写真が並び、参加者は冒険気分を味わった。作品はオークションに掛けられ、売上げは活動費に充てられる。同イベントに関し佐藤さんは「写真が誉められずにさみしい」と冗談気味に悔しがったが「『おいしい』と言ってもらい、うれしかった」と料理人としての至福の喜びを味わい、今後も料理を通じた同様のイベントで社会貢献する考えを示した。
同センターの詳細は、電話626・960・2566。【永田潤、写真も】