新年会の最後に参加者全員で記念撮影

新年会の最後に参加者全員で記念撮影
 日系社会への奉仕を目的に活動する昭和会が11日、モンテベロ市のクワイエットキャノンで、新年総会と親睦会を開催した。会員をはじめ、堀之内秀久・在ロサンゼルス日本総領事、日系コミュニティーの代表者らが出席するなか、新たに山口淑子会長が就任し、前会長の小山信吉氏から、同会をまとめる重役を引き継いだ。

新会長に就任し、同会の活性会に向け意欲を示す山口淑子氏
新会長に就任し、同会の活性会に向け意欲を示す山口淑子氏
 新会長に就任した山口氏は、若い世代、特に日系人でありながら米国で生まれ育ち、英語のみ話す若年層の日系団体離れが顕著になっていることを危惧。「先人たちの努力により、日系社会は築き上げられてきた。今後もその意義を考え、次世代につなげていかなければならない」と述べ、いかに若い世代の会員を増やしていけるかが今後の課題であると説いた。同氏はアンケートを配り、会の活性化を図るためのアイデアを会員らに求めた。
 この日は山口新会長から2期会長を務めた小山氏に対し、記念品の贈呈も行われた。小山氏は「今後は日系社会も時代の流れに対応した運営をしていかなければならない。山口氏はその変化をくみとり、きっと手腕を発揮してくれると思います」と述べ、バトンを渡した。
 同会の主な活動は、敬老ホームへの慰問と、南加日系商工会議所が毎年年末に実施している「歳末助け合い募金運動」への参加。毎年たくさんの募金を集め寄付している。来賓として出席した南加庭園業連盟の古川デリック会長、南加県人会協議会の紙本マイク副会長の祝辞に続き、南加日商の青木義男会頭は、昨年末の歳末助け合い募金でも例年に引き続き昭和会が一番多く募金したことに感謝の言葉を述べた。
 初めて同会の新年会に出席した堀之内総領事はホワイトボードを携えて壇上に登場。「今年の干支『羊』は大きくなると『美』しくなる。大きな羊の道が『達』になる(古くは「達」の旧字体を使用。部首のしんにゅうが「道」を表す)。この道がやがて『達人』へと通じます。そして同時に『達者』にもなるのです。みなさんにとって今年が達者な1年になりますように」とあいさつし、思わぬ言葉遊びに会場からは歓声が上がった。
「知床旅情」、「見上げてごらん夜の星を」の2曲のギターの弾き語りを披露し会場を沸かせた堀之内総領事
「知床旅情」、「見上げてごらん夜の星を」の2曲のギターの弾き語りを披露し会場を沸かせた堀之内総領事
 昼食をはさみ、余興では民謡や福引き、カラオケが行われた。カラオケでは会員有志が日頃の練習の成果を発揮。懐かしい昭和のメロディーとともに各人の美しい歌声が会場に響きわたり、みなが一心に聞き入った。トリを務めたのは堀之内総領事。ギターを持参し「知床旅情」、アンコールに応えて「見上げてごらん夜の星を」の2曲の弾き語りを披露した。日系社会と積極的に関わろうとするその姿に同会の会員からは大きな拍手が送られた。【吉田純子、写真も】
山口新会長(右)から記念品を手渡される小山前会長(左)
山口新会長(右)から記念品を手渡される小山前会長(左)

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