ジョージ・ナカノ元加州下院議員(左端)の司式により宣誓する役員たち
ジョージ・ナカノ元加州下院議員の司式により就任式は行われた。会員のほか日系コミュニティーや地域社会の代表者などおよそ250人が見守る中、役員は職務を全うすることを宣誓した。
3期目に突入し、気持ちをあらたに抱負を述べる青木会頭
最初の2年は日系コミュニティーを知ることが目標だったという青木会頭。昨年は南加日商とオレンジ郡日系協会、日米文化会館といった日系コミュニティーの諸団体と連携して日本の良いところを引き出し、米社会に紹介する「日本展」を開催。日本の食や教育、アニメなどといったさまざまな文化を、入場料をとって紹介することはコミュニティーでも初めての試みだったという。
今年は「日本展」の拡大を図るとともに、日系社会の活性化にも取り組んでいきたいと話す。「南加地区で日本から来た新1世は9万6千人。日系人はLA郡で26万人、加州全土で46万人の人口がある中で、地域社会のために何ができるかを考え、常に初心を忘れずに諸活動に取り組んでいきたい」と意欲を示した。
一昨年は約120件、昨年は約140件の日系コミュニティーのイベントに参加。「こうした行事に参加することで、他団体と今日系社会が直面している問題を共有し、一緒に解決していけたらいいと思う」と話した。
南加県人会協議会、リトル東京ビジネスアソシエーション、ロサンゼルス市、南加庭園業連盟の代表者らがそれぞれ祝辞をのべ、同会の今後のますますの発展を祈った。またカリフォルニア州査定平準局からは、日商のこれまでの活動をたたえる感謝状が贈呈された。
昼食の後には、コミュニティー功労団体と功労者に対する顕彰式が行われ、南カリフォルニア日系社会最大の総合スポーツ大会「Nikkei Games」を主催するアート・イシイ大会委員長がコミュニティー功労団体賞を、小東京で1903年創業の和菓子店「凮月堂」のオーナーでリトル東京交番を運営するブライアン鬼頭氏と、日本語学校「ハリウッド学園」で教師を務め、日系ヘルプラインでもボランティアとしてさまざまな問題や悩みの解決にあたってきた荻野和恵氏に日系功労者賞を、同会の運営に役員として長年携わり、コミュニティーへの奉仕活動に従事してきた高橋哲夫氏に日商会頭賞が贈呈された。【吉田純子、写真も】
