新年会での再会を祝し参加者で記念撮影
新年会での再会を祝し参加者で記念撮影
 今年創立110周年を迎える南加静岡県人会は先月28日、モンテベロ市にあるクワイエット・キャノンで本年度総会と敬老親睦会を行った。今年は、新会長に蒲原孝郎氏の就任が決まり、長年会長を務めた柴邦雄氏のこれまでの尽力をたたえるとともに、新会長の就任を祝した。

 長年の尽力をたたえ蒲原氏(左)から柴邦雄前会長に記念品が贈呈された

長年の尽力をたたえ蒲原氏(左)から柴邦雄前会長に記念品が贈呈された
 前会長の柴氏は「会長職を務められたのも、メンバーのサポートがあったからこそ。今年から若い会長が就任し、同会の活動もさらに活発になると思います」と述べ、新会長の活躍に期待した。
 会長に就任した蒲原氏は静岡県静岡市生まれ。高校を卒業する18歳まで同市で育った。大学卒業後、船会社に就職。5年ほど東京で仕事をしていたが、「米国で仕事がしたい」と、名古屋に本社がある「金印わさび」に転職。初代ロサンゼルス駐在員として1985年に当地にやってきた。
 昨年同社を辞め、現在は日本食や地酒など日本の食文化の全米普及を目的に活動する「JFCA(Japanese Food & Culture Association)」で理事を務める。今年で在米30年を迎えた。
 同県人会に入会したのは2004年。同県人会とは別に、静岡県出身の30、40代の有志10人ほどを集め「青年部」を結成し、ゴルフや意見交換会などを通して交流を深めてきた。「今後こうした若手を同会に呼び寄せ、活気あふれる会にしていきたい」と力を込める。2月に訪日した際は県庁を訪問。海外県人会を管轄する地域外交課に足を運び担当職員と意見を交換した。
 「伝統ある同会を絶やす訳にはいかない。われわれが静岡県のために何が出来るかを考え、さらに若い人が気楽に参加できるプログラムを考えていきたい」と意欲を示した。
 新年会では高齢者への記念品の贈呈も行われ、静岡県知事より88歳を迎えた遠藤秀子さん、宮久巳さん、櫻田トムさんに表彰状が、同会より80歳を迎えた原田フランクさん、宮洋子さん、柴しずえさんに記念品が贈られた。【吉田純子、写真も】

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *