メインの被写体の滝を夢中になって撮影する生徒たち
メインの被写体の滝を夢中になって撮影する生徒たち
瀬尾まさのさんがスローシャッターを使って撮影した滝。露出時間1秒
瀬尾まさのさんがスローシャッターを使って撮影した滝。露出時間1秒
 日系パイオニアセンターの「基礎の写真教室」の講座をとる生徒が5月25日、サンゲーブル・マウンテンのモンロビア・キャニオンパークに出かけ、初の野外撮影会を行った。参加した16人が、目的の滝を目指してトレッキングで汗を流しながら、花や新緑、沢などの撮影方法を学んだ。

 撮影会のメインの被写体である高さ30フィートの二連滝は、少雨のため期待した水量は望めなかったものの、生徒にとってはスローシャッターを試す格好の教材だ。撮影場所を移動しながら、カメラを縦、横に構えを変えて夢中でシャッターを切った。三脚を据えて、シャッター速度を遅くして、水の流れを霧状に写し流動感を表現するなど、思い思いの撮影を満喫した。
 予定を1時間ほど過ぎたのは、山道で気に入った被写体を見つけては立ち止まって撮影したためで、生徒の創作意欲が感じられた。撮影会の後は弁当を広げ、写真談義に花を咲かせた。
 クラスで学ぶ友人の勧めで参加した瀬尾まさのさんは、滝までの行く道は緊張のため撮影する余裕がなかったといい「やっとの思いで滝に着いた時はうれしかった」と感激した面持ちで語った。「帰りは、自然を見渡すゆとりが出て、青々とそびえ立つ木々や道の側に咲くきれいな花、すぐ近くまで寄って来る愛くるしい小鳥などをカメラに収めることができた」と喜んだ。

クラスで習った花の接写を行う生徒の佐藤芳江さん
クラスで習った花の接写を行う生徒の佐藤芳江さん
 一般から参加した3人のうちの1人の大西健造さんは、撮影会について「山の中を歩いて、美しくてすばらしい自然の景色を撮ることができて満足している」と話した。写真を趣味にして約50年がたち「美に対するインスピレーション」を心がけて撮影しているというが「今までは我流で撮ってきたので、基礎を学んで、今日知り合った仲間と写真を楽しみたい」と述べ、写真教室で学ぶ意志を示した。
 生徒は、今回撮った写真をクラスで見せ、評価し合うことを心待ちにする。写真教室は、作品の展示発表会を毎秋開いており、野外撮影会で腕を上げた生徒の力作が見られそうだ。【永田 潤】
一脚などを杖代わりにし、滝を目指して山を登る参加者
一脚などを杖代わりにし、滝を目指して山を登る参加者

滝をバックに集合写真に収まる参加者。後列の右端が講師の岡田信行さん、左端が講師助手の緒方義親さん
滝をバックに集合写真に納まる参加者。後列右端が講師の岡田信行さん、左端が講師助手の緒方義親さん

弁当を広げ談笑する生徒たち
弁当を広げ談笑する生徒たち

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