カリフォルニア州で深刻化する干ばつを受け、バーバンク市で1日、新たな水使用規制が発表された。今後、庭の水まきなど屋外での水使用は週2回に制限されることになる。

 加州のジェリー・ブラウン知事が実施する節水対策を受け行われる今回の対策は、食器洗いや洗濯、風呂やシャワーなど屋内での水使用量を維持するために実施される。
 1日から10月までの期間、庭の植物の水まきなど屋外での水使用は火曜と土曜の週2日、午後6時から翌日午前9時までの間、15分間のみの使用に制限される。
 11月からは、2016年3月まで、土曜のみの使用となる。
 違反者には罰金が科せられ、最初の違反者には100ドル、2回目は200ドル、以降500ドルずつ科せられることになる。
 深刻な水不足問題を受けブラウン知事は今年4月、住民に対し13年比で25%の節水を義務付ける行政命令を発令。州政府は、住民1人当たりの水使用量をもとに、各自治体に目標となる節水計画を発表し、同市には16年までに28%、または10億ガロンの節水を求めていた。
 16年2月までに節水目標を達成できなかった場合、同市は達成できるまで毎日1万ドルの罰金が科せられることになる。
 加州の干ばつは今年で4年目に突入し、州内各地で節水の取り組みが行われている。1日に多くの人が利用する空港も例外ではなく、ロサンゼルス国際空港(LAX)をはじめ、オレンジ郡にあるジョン・ウェイン空港、加州中部フレズノ市にあるフレズノ・ヨセミテ国際空港などでは人工芝のほか、洗面所に低水流量の洗面所備品を導入するなどの取り組みを実施。パームスプリングス空港では数年前から水を使用しない無水式トイレを導入し、年間平均して約4万4千ガロンの節水を達成している。

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