今年の二世週祭は「ずっと楽しく(Let the Good Times Roll)」をテーマに、今年もさまざまな展示、イベントが繰り広げられる。コロネーションボウル、グランドパレード、ベビーショー、街頭音頭、ギョーザ早食い競争など二世週祭主催のイベントに加え、同祭協賛の特別イベントとして松井誠ショーなど、盛りだくさんの内容となっている。
開幕式で、ハラ実行委員長があいさつに立ち、開会を宣言し、来賓のマイケル・アントノビッチ・ロサンゼルス郡参事、堀之内秀久総領事らが祝辞を贈った。
ハラ委員長は、二世週祭について「1934年の開始以来、人々に小東京を紹介し、経済効果による町の活性化に寄与している」と役割を説明した。節目の75回目を「特別な年」とし「ファンタスティックなイベントが盛りだくさん」と、代表的なイベントを列挙しながら、今年のテーマに沿って「特別な瞬間を楽しく過ごしてほしい」と願った。「日系社会を挙げて行う、このすばらしいコミュニティーのイベントを、いつまでも継続させなければならない」と強調し、「みんなの支援なしでは、成功させることはできない」と、団結を呼びかけた。
堀之内秀久総領事は、祭りの開催に祝意を込め「75回継続することは容易なことではない」と関係者の労をねぎらった。「二世ウィークは、夏祭りを行う喜び、コミュニティーの魂、日系人の豊かな文化というクオリティーを維持している」とたたえた。総領事館について「来月、開館100周年を迎える」とし、日米友好の発展に長年協力する日系諸団体に対し、謝意を表した。
グランドマーシャル、パレードマーシャルと、インスピレーション賞2人、地域表彰の8団体、パイオニア賞6人がそれぞれ紹介され、大きな拍手が送られた。各賞受賞者は、グランドパレードに参加した後、昼餐、晩餐の各会で表彰される。
グランドマーシャルは米国とグアムに30店のレストランを経営するオーナー&シェフのロイ・ヤマグチさんが、パレードマーシャルには米太鼓界の巨匠ケニー・エンドウさんがそれぞれ選ばれた。
今年新設されたインスピレーション賞には、二世週祭マスコットの「アキ・ザ・アキタ」をデザインしたグラッフィック・イラストレーターのディック・サカハラさんと、着物スタイリストの筋師美智恵さんが選ばれた。
「フランセス・K・ハシモト地域団体表彰」は、ウエストロサンゼルス日系市民協会、ベニス日系コミュニティーセンター、パサデナ日本文化会館、ガーデナ・イブニング・オプティミストクラブ、サンファナンドバレー日系コミュニティーセンター、米国日系レストラン協会、オレンジ郡日系評議会、イースト・サンゲーブルバレー日系コミュニティーセンターが選ばれた。これらの団体はすべて、今年度の女王候補をスポンサーしている。
パイオニア賞6人は、リチャード・ユタカ・フクハラさん、松前勝清さん、半田俊夫さん、ジョージ・ナガタさん、猪瀬加代子さん、デイビッド・ヤナイさんに決定した。
日系諸団体から推薦を受けた今年度の女王候補者が、この日お披露目された。7人は、ミシェル・カオリ・ハナブサさん、ベロニカ・トヨミ・オオタさん、カムリン・ミチコ・リエ・スギタさん、ケルジー・ナカジ・クワンさん、カレン・ナナ・ミゾグチさん、サラ・クニコ・ハッターさん、タマラ・ミエコ・テラガワさん。各候補は自己紹介し任期中の抱負を述べ、温かい拍手を受けた。コロネーションボウル(15日午後7時、小東京のアラタニ劇場)で、新女王が決定する。
二世週祭は各種祭りのほか、茶道や華道、書道、詩吟などさまざまな日本文化を紹介する実演や展示が催され、日本から落語(英語)が披露される。また、同祭の一環行事として日系最大のスポーツ大会「ニッケイ・ゲームズ」が各所で開かれる。8月23日の街頭音頭、閉会式で幕を閉じる。
二世週祭の詳細は同実行委員会まで、電話213・687・7193。
www.niseiweek.org/
【永田潤、写真も】