22、23の両日は、日米文化会館(JACCC)で米国書道研究会による書道の実演や、南風会の盆栽展示など、日本文化を紹介する催しが行われ、多くの人で賑わった。
23日にはJACCC前のノグチ広場と街頭音頭開始前の1街で、日本の古典芸能「大田楽」が披露された。桃色の花をあしらった大きな笠をまとい、腰鼓や編木をつけ、アクロバットさながらの踊りを披露。獅子舞も登場し、観客は大きく口を開けて近づいてくる獅子舞に驚きながらもパフォーマンスに見入っていた。
街頭音頭では坂東秀十美師を先頭に、各社中、日系コミュニティーの諸団体のメンバーが続き、民謡の松豊会・民謡ステーションの生演奏のもと、「安里屋ユンタ」や「炭坑節」などの音頭にのって1街を踊り歩いた。
今年のパレード・マーシャルに選ばれた和太鼓奏者のケニー・エンドウさんも加わり、ダイナミックな太鼓演奏を見せつけた。
美しく、気品があふれる木目込み人形
街頭音頭には浴衣や甚平姿の参加者の姿も多く、うちわ片手に日本の夏祭りを彷彿とさせる出で立ちで、見よう見まねで振付けを真似し、即興で覚え、踊りを楽しんでいた。
ハラ実行委員長は、「今年のグランドパレードでは青森のねぶたが8年ぶりの登場を果たし、東北6県の代表的な祭りを一堂に集めた『東北六魂祭』や、大田楽も加わり、75回目の記念すべき年にふさわしい祭りになった」と振り返った。また「祭りを陰で支えたボランティアメンバーなくして二世週祭は成功できない」とも述べ、彼らのサポートに感謝し、同祭の継承とさらなる発展を願った。