オリンピックが開催されると、テレビ放映権料やスポンサー協賛金、入場料、記念品などの販売から多額の利益が見込まれる。同計画案によると、全利益はおよそ48億ドルと見積られている。
26日にもLA市議会では協議が行われていたが、さらに時間が必要との判断に至り、結論は持ち越された。
会場候補には、南カリフォルニア大学のスタジアムで、1932年と84年に行われたLA五輪でも会場となったロサンゼルス・メモリアル・コロシアムのほか、プロバスケットボールNBAのレーカーズとクリッパーズの本拠地であるステープルズセンター、ドジャースタジアム、ノキアシアター、コンベンションセンター、パサデナにあるローズボール、サンタモニカビーチ、グリフィスパーク、ハリウッドなど各地が候補としてあげられている。
通常、五輪開催都市は、会場設備の建設など、インフラ整備に莫大なコストがかかるが、LAは過去2回の五輪開催時にも会場として使用された施設が今も各地に残っているため、再び活用することでコストが抑えられる利点がある。
AP通信によると、同市議会で承認されれば、オリンピック委員会(USOC)が正式にLAを候補地として発表する予定だという。
立候補の締め切りは9月15日。同市はそれまでに決断を下さなければならない。
24年夏季五輪招致をめぐっては、今年1月にボストンが候補地に選出されていたが、財政面で懸念があるとして、7月末に招致を断念。USOCはその後、LA市をはじめ、サンフランシスコ市、ワシントン市と交渉を続けていたが、LA市が最有力候補となり、エリック・ガーセッティー市長をはじめ同市の代表者らと話し合いを進めていた。
24年五輪招致には、ほかローマ、パリ、ハンブルク(ドイツ)、ブダペストが名乗りを上げている。
米国での夏季五輪は、1996年のアトランタ五輪以来開催されていない。【吉田純子、写真も】