あいさつに立った総領事は、レセプションの参加者が地元に加え、同館管轄のサンディエゴ、さらにはアリゾナからの遠来に謝意を表した。天皇陛下については「先月81歳になられた美智子皇后とともに、非常にお健やかである」と紹介した。
総領事は、この1年を振り返り「日米関係にとって、とても『歴史的な年』だった」と強調したのは、同総領事館が創立100周年を迎え、5月には安倍総理が今世紀初めて日本の総理大臣として西海岸を公式訪問したためだ。総理と昭恵夫人はともに、当地に留学した経験があるため「お二方にとって、非常に温かいホームカミングになった」とし、訪問した先々で「非常に大歓迎を受け、大成功を収めることができたのは、本日参加の多くの皆さまの協力のおかげで、心から感謝したい」と述べた。また、二世週祭が75回記念を祝い「みなさんとともに、貴重な瞬間、瞬間を一緒にできてよかった」と喜んだ。2016年に向け「総領事館にとって新しい世紀を迎える。皆さまとともに、日米関係の進化・拡大に向けて尽力したい」と抱負を語った。
天皇陛下は、総領事が紹介した通り、元気に公務をこなされている。戦後70年の節目にあたる今年も、戦没者の慰霊に努めた。4月には激戦地パラオを訪問し、多数の日米両兵士の死を悼んだ。
公邸の広間に飾られた天皇皇后両陛下の御真影に手を合わせて拝んだり、写真を撮るなどし、敬意を示す参加者が見られた。【永田潤、写真も】