先日なにげなくテレビのチャンネルをまわしていたら「カーペンターズ」の特集が流れていた。なんとなく学生の頃のことを思い出した。
 ドキュメンタリーだから、ほんの一部分とはいえ懐かしい歌が次々と流れる。はやってたのは僕がまだ日本にいて、ちょうど中高校生の多感なころ。そのころリバイバルで流行ってた手作りのゲルマニウムラジオでよく聞いたものだった。
 このラジオ、はっきりいって受信状態は悪いわ音量の調節はきかないわで、何が良かったのだろう。たぶんリリアン編みのようなもので、役には立たないが流行りといったところか。聞いた話では今でもあるそうな。
 たまに「進駐軍」(当時は本当にこういっていた)相手の、正式名称は知らないが板付放送と呼ばれていた英語の放送から流れくる歌を聞いていた。もちろん英語はまったくだめだったから、曲だけ楽しんでいた。
 ちょっとそれたが、そのころの日本はグループサウンズが落ち着き、フォークソングや反戦歌などがはやってたような気がする。逆だったかな。同級生もGS派やフォーク派にわかれていたようで、グループを組んで、こちらでいうところのガレージミュージシャンをやっていたようだ。日本じゃガレージなんかないからメンバーの一人の部屋で音源をしぼって練習をしていたらしい。
 僕はラジオ、テレビで聞くだけ専門。洋物ではカーペンターズをはじめ、ジョーン・バエズ、ピーター・ポール&マリー、サイモンとガーファンクルなどが好きな歌手。超有名なボブ・ディランは聞いたことがない。
 フォークソングに関しては日本の反戦フォークはあまり好きではなかったが、森山良子やフォーク・クルセダーズなどの旋律や声のきれいな曲とか軽いのをよく聞いていた気がする。
 こうやって振り返ってみると、僕の好みってやっぱり随分とかたよっている。
 今時、昔の歌なんかもYouTubeなどで簡単に聞ける時代。ちょっと探してみようかな。【徳永憲治】

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