訪日派遣団のメンバーの職業は、会社経営者や大手企業の重役、市会議員、市警本部長、地方裁判所裁判官、法律事務所経営者などで、才能を発揮し各分野で活躍する。オリエンテーションで初めて顔を合わせ、ミッション遂行へ士気を高めた。日本では、安倍首相との面会を予定し、経団連、経済同友会と会合、神戸ではシンポジウムに参加する。
歓迎レセプションでは、メンバー一人ひとりが自己紹介し、米日カウンシルとJBAのメンバーと親睦を深めた。今年設立55周年を迎えるJBAの歴史と現在の活動がビデオで紹介され、メンバーは南加と日本の経済交流の重要性を学んだ。
アルハンブラ市警に28年間務め本部長に就任して5年が経つマーク・ヨコヤマさんは、熊本と福岡からハワイに入植した曽祖父母を持つ4世。派遣団の一員に選ばれ「重要なポジションに就くメンバーばかりで圧倒されている」としながらも「メンバーに選ばれたことは、自分の人生の中で最も誇ることができることで光栄に思う。自分のルーツがある日本に初めて訪れるので、とてもエキサイトしている」と、出発を心待ちにする。
JBA会長の三宅さんは、ホストを務めた歓送会について「日米交流にかかわるメンバーみんなが1年に1度集まって、日本とアメリカの関係増進について話し合う。また、全米から集まった訪日プログラム参加者を励ます貴重な機会である」と、開催の意義を強調。プログラム参加者に向け「日本が持つ文化や風土、作法を実際に体験し、みなさんの先祖が暮らした日本のよさを肌で実感し、持ち帰ってもらいたい」と期待を寄せた。【永田潤、写真も】