開会のあいさつに立った小田会長は「みなさんが手伝ってくれたからこそ2年間、務めることができた」と謝意を表した。3年目について「1年の約束が2年になり、2年の約束が3年目になった」と、役員の期待に応えたことを強調。昨年の活動を振り返り、150人が参加したピクニックは「若い人も多く、本当にうれしかった。今年も盛大にやりましょう」と呼びかけた。
各部会の会長があいさつに立ち、活動を説明した。ヘリテージ・クラブのグレース岩下さんは、活動は諸事情により困難となっているというが「できる限りのことをして、新たなことにも取り組みたい」と意欲を示した。山口弘・鹿児島ファンデーション会長は、会員子弟の育成を目的とした奨学金授与と鹿児島への派遣プログラムの重要性を説き、会員の理解と協力を求めた。
川口吉則顧問が、乾杯の音頭をとり祝杯を挙げた。食後はラッフル抽選やソロにデュエットのカラオケ、県人会所属の「カルカン・コーラス」を楽しんだ。カルカンは、県人会の催しや県人会協議会主催の演芸会に備えて毎月練習しており、息はぴったり。「365日の紙飛行機」を元気よく歌うと、参加者は乗りのいい曲に合わせて手拍子をとり「とってもいいよー」「AKBよりもかわいいよー」などと叫び、歌詞の意味の分からない日系人も「とても明るい曲で、いいメロディーだ」と誉め盛り上がった。
今年度の南加県人会協議会の会長に奄美出身の西元和彦さんが就任した。鹿児島から輩出された協議会の会長は最多で西元さんは、山口勇一郎さん、二町司さん、タック西さん、中村達司さん、川口吉則さん、岩下寿盛さんに次ぎ7人目。西元さんは紹介を受け、前途を祝す大きな拍手に手を挙げて応えた。
年間を通して活動する鹿児島県人会は、新年会を皮切りに、バレーボール、ピクニック、ゴルフ大会などで親睦を深めている。小田会長は「子どもから大人、お年寄りまでが楽しめる1年にしたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】