晩餐会は「LAフィル支援国際委員会」(ラバブ・アシュリー委員長)が毎年主催し、ホストを務める当地の各国総領事館が、お国自慢の芸術文化を紹介している。同委員会からの呼びかけに応えた日本総領事館は、晩餐会を日本の紹介・プロモーション、日米友好親善を広報する好機ととらえ、側面的な協力を行った。
南加の日系企業が、外資系の中で、直接投資が最大であり、地域の雇用を創出していることを強調。ハリウッドに年末に開館する「ジャパン・ハウス」について、日本の芸術、文化、科学、テクノロジー、観光、エンターテインメント、食を紹介するといい「日本を見て、聴いて、感じて、味わってもらいたい」と、来場を呼びかけた。
今年は、大統領令9066号の発令から75年、沖縄の本土復帰から45年という重要な節目を迎え、日本の和平・和解の戦後の歴史は、交戦していた期間を越えたとし「日米の2国は、人類が知る上で、最も確固たる同盟を謳歌している」と力を込めた。
晩餐会については「『伝統の中の現代性』を楽しんで下さい」と呼びかけ、各種パフォーマンスに加え、東京五輪や東京観光、ジャパン・ハウスなどのPRビデオを流し、新旧が融合する日本を紹介した。
サイレントオークションでは、日系の企業や文化団体から寄付を受けたアイテムが、会場を彩った。参加者は、ビジネスクラスの日本往復航空券やホテルの宿泊券、和食店の食事券、茶道具や書道の作品、着物などに思い思いの値を付けていた。
総領事館はこのたびのイベント協力を機として、当地のみならず米国内で代表的な文化団体との関係を構築し、日米関係の深化につなげる考えを示すと同時に、日米友好親善と東京五輪・パラリンピックなど日本関連イベントの広報を積極的に進めるという。【永田潤、写真も】