引率した写真教室の講師2人からは、ただ大きな海を漠然と写すのではなく「海岸や波、船、ヨット、サーファー、そして空や雲、鳥などを構図を考えて入れるように」「(海の前景として)岩や木、植物を入れれば、遠近感が増す」などと指導され、すぐさま実行。見違えるようによくなった作品を確認し、上達を実感していた。同所は春には多種の美しい野花が咲くことで知られ「また、ここに戻って来て、きれいなお花を撮ってみたい」と、女性参加者らが願っていた。
次のラホヤは、アシカやカモメ、リスなどの野生動物、カヤックやダイビング、マリンスポーツを楽しむ人々など被写体の宝庫だ。くねりと曲った大きな古木を囲んでは、講師の講習会が持たれた。生徒をモデルに木の前や横に立たせ、また座らせ、教室では学ぶことができない、生きた教材である日陰でのポートレートの撮影方法などを習得した。
バルボア公園では、人工池と花々、古い建物を組み合わせ写真に収めると、園内にある芸術写真博物館で開催されていた著名な写真家の展示をじっくりと見学。世界各地の秘境に足を踏み入れた大自然や、ジャングルで暮らす原住民の生活を紹介した大作に圧倒されながらも刺激を受けた様子で、自分たちの作品展示の発表会に意欲を示していた。
生徒の写真展については、テーマに沿って撮影することはプロでさえも容易ではないといい「生徒はテーマ(カリフォルニア)の下に撮影することで、いい勉強になったと思う。生徒25人のこの1年の頑張りを見に来てほしい」と来場を呼びかけている。
パイオニアセンターの写真教室の作品展は日米文化会館で行われ、18日が午前10時から午後5時、19日は午前10時から午後4時までで、入場は無料。詳細はパイオニアセンターまで、電話213・680・1656。
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【永田潤、写真も】