あいさつに立った藤田会長は、協会を支える会員と個人、団体、企業の多大な協力に謝意を表した。この日も朝早くから準備に取り掛かったボランティアに対し、LA七夕まつりや餅つき大会など年中行事での活躍を称賛した。
地元のアナハイム・エンゼルスに投打の「二刀流」で注目を集める大谷翔平選手が加入した明るい話題を紹介。同協会が毎月発刊する機関誌「オレンジネットワーク」で募集している大谷の応援ツアーについて「チアリーダーになろう」と、参加を呼びかけた。
日系人と日本人が助け合う関係づくりに腐心する藤田会長は「ハーモニーと強固な絆」を力説。理想の日系社会の実現に向けた「明るい未来のための協力を心よりお願いしたい」と述べた。
来賓を代表し4氏が祝辞を贈り、新役員の前途を祝し、協会のさらなる発展を祈念した。JBA(南カリフォルニア日系企業協会)のオレンジ郡地域部会長の早崎岳志さんは、幅広い層の会員を擁し活発な活動をするOCJAAについて「健康相談から奨学金授与に至るまで、多様な事業を展開するオレンジ郡日系社会の中心的存在」とたたえた。JBAの活動の三本柱「地域貢献」「教育と文化支援」「会員サービス」が、OCJAAのミッションとぴったりと一致していることから「(良好な協力)関係が、ますます発展するように努めたい」と述べた。
基調講演は、ロサンゼルス市警でアジア系最高位となって2015年に引退した元副本部長のテリー・ハラさんが熱弁をふるった。現役時代は「週7日、1日24時間緊張状態だった」という激務のかたわら、日系社会でのボランティア活動に情熱を注いだ。さまざまな団体に属して学んだ奉仕の経験を紹介し「人とのつながり」の重要性を強調。聴き入る多くのボランティアに向け「家族を信じ、仲間を信じてたたえ合い、コミュニティーのために尽くしてほしい」と呼びかけた。
エンターテインメントは、華道吟が披露された。野見山柔水さん(オレンジ詩吟同好会)の吟詠「松竹梅」に合わせ、宮原慶子、武市治子、荒尾美也子の草月流3師範が模範実
藤田会長はイベントを振り返り、表彰式、華道と詩吟、講演会、抽選会を催し「参加者みんなに『楽しかった』と言ってもらえのがうれしかった」と喜び、チームワークの成功に胸を張った。協会の運営について、会員第一主義を強調し「クラスを増やして、充実させたい。そうすれば会員の連帯感が自然に生まれ活性化される」と説いた。日系社会全体の発展を願っており、実現には横のつながりがカギとし「地域に関係なく、日系の各コミュニティーが互いに助け合う社会ができればうれしい。OCJAAが微力であってもその一助になればいい」と述べた。【永田潤、写真も】