衣食住という言葉があるが、日常生活に関わってくる順番だと食住衣になるだろうか。20代の半ばくらいまでは暴飲暴食とまではいかなくとも、好きなものを好きなだけ食べても、肥えることも食べ物が原因で発病というのも少ない。その後30代を過ぎると、新陳代謝の低下と過去の食生活で蓄積されたコレステロール、糖質といった生活習慣病の発生予備軍が増えてくる。
 基本的には野菜を食べていれば体に良いようだが、 おいしい肉や魚は断つのがむずかしい。仏教の教えには肉食から離れることが含まれ、他にも豚肉を食べることを禁じている宗教がある。医学的には肉や魚からしか取れない栄養素があるようで、ビーガンやベジタリアンでは不十分、というようなことも耳にする。また単に肉食が良くないというだけでなく、21世紀の食肉環境にも問題がある。飼育している家畜に食べさせる飼料の添加物や、飼育所の大きさと清潔さなど、実態を知ると食欲が無くなるような状況が少なくない。
 ポール・マッカートニーか奥さんだったリンダのコメントで「食肉用として殺される動物たちはその時が来ると状況を悟り、恐怖心から体内に悪性の分泌物が広がる。そうした動物の肉を食べればその分泌物も吸収され、食べた人間に悪影響を及ぼす」というのを聞いたことがある。でも菜食主義の彼女、がんで早死だった!
 肉がダメなら魚?! 絶滅危惧種は当然だが、寿司の中で人気のマグロは捕獲量規制が厳しくなってきている。近年うなぎが高騰し、手の届かないほど高価な食材になった。正月にもてはやされるカズノコは、「むかしは捨てるくらいたくさん捕れて安かったけど、今は高級品」と子供の頃に母がぼやいていたのを思い出す。
 魚も食肉と同じように水銀など海洋汚染があり、養殖の場合には与える餌が重要な要素となる。キャットフードを食べさせているとか聞いたこともあるが、キャットフードならまだ無難だろう。以前4匹猫を飼っていたが1匹を除きみな長寿だった!
 菜食に戻ると、これまた農薬や遺伝子組み換えの問題もあるし…、さてさて今日の夕飯は何を食べようか!?【清水一路】

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