表彰式で千葉明総領事から総領事杯を贈られた太田さんは、この日は不調だったというが「仲のいい友達と楽しくプレーし、優勝もできてラッキーだった」と喜んだ。協議会の活動については「いろんな県出身のみなさんが、協力して社会的意義のある活動をしていてすばらしい」と、たたえた。
岩手県人会会長の鵜浦真紗子さんは、同県人会に初優勝をもたらした太田さんを祝福し「とても誇りに思う。実は私もブービー賞(129位)をもらい、岩手が『二冠』に輝いた」と、冗談交じりに話した。
鵜浦さんは帰郷時に東日本大震災に遭遇し、米国に戻ってから九死に一生を得た体験を人々に語り、追悼集会を日系諸団体やロサンゼルス市民とともに開いている。県人会協議会は震災発生から5年間、義援金を東北の被災地に送っており、岩手県人会は恩に着る。鵜浦さんは「来年のゴルフ大会も多くの参加者を集めて盛り上げたい」と、協議会への恩返しを誓った。
芥川会長と西元委員長は、大会を振り返り「みなさんに楽しんでもらい、けがや事故もなく無事終わってよかった」と口をそろえた。芥川会長は、各ホールのスポンサー企業や早朝から準備したボランティアに対し「成功できたのは、みなさんの支援に尽きる」と頭を下げ、「収益金は日系社会のために大切に使いたい」と語った。【永田潤、写真も】