攻守で活躍する鈴木と、俊足を生かしたパスキャッチを見せるワイドレシーバー濱口。頂点を目指す2人の日本人は、切磋琢磨しながら戦ってきた。最終調整に励む2人は「絶対に勝つ」と、口をそろえる。
決勝戦開催のアトランタは鈴木にとって、奇しくも2000年に初めてアメリカでトライを受けプロのキャリアを踏み出した思い出がある。また相手は、自身3度目の対戦のレネゲード。サンディエゴ・サージ時代に2度戦い1勝1敗。因縁の対決に「ここでけりをつける」と、執念を燃やす。
チームオーナーとなった際に立てた目標は「3年後に優勝する」だった。「3年目の今年が結果を出す時。有言実行となるように何としても勝つ」と、選手として2012年に全米王者に輝いて以来二つ目、オーナーとしては日本人初のチャンピオンリング獲得に意気込む。
濱口はアメリカン・カンファレンス決勝では敵地での猛暑の中、調子を上げることができなかったという。だが、劣勢を跳ね返したチーム一丸の勝利に自信をつけ「苦しんだが、ベテラン選手に引っ張られ逆転で勝つことができた。この調子を維持して今週末の女子スーパーボウルで優勝しナショナル・チャンピオンになる」と固い決意を抱き、決戦の地アトランタに乗り込む。