年中行事は、年初の書初めに始まり、節分には鬼に扮する父母に向け豆を撒き、ひな祭りはひな人形を飾りひな餅を食べる。春はセンターと合同の桜祭り、5月の子供の日、夏は盆祭り、暮れの餅つき、年越しそば、年賀状を書いて展示などと続く。学習発表会を数カ月毎に開き、スピーチや寸劇を父母を前に披露している。生徒は日本の風習を学びながら語学を習得しておりクワン校長は「できるだけ毎月いろんな年中行事を催している。生徒はみんな頑張ってくれている」と、誉める。
ロサンゼルスに住む2年生のコウジ・シャー君は、餅つきは昨年に次ぎ2度目。自分の身長ほどもある大きな杵をつき「杵は5ポンドほどの重さがあって大変だったけど、10回以上ついておもしろかった」と述べ、ついた餅は「しょうゆをかけた餅が一番おいしかった」と笑顔で答えた。日本語は3年習っているといい「英語に比べてとても難しいけど、クラスはおもしろい」と話した。
文化の体験学習についてクワン校長は「今の日本では、伝統行事の習慣が薄れているのではないかと思う」と指摘する。一方の同校は「30年以上もこういったいい習慣が続いている。今日は、子供たちが『日本では、こうやってお餅をついて、食べるんだよ』ということを学べたと思う。体で覚えたことは忘れないので、次の世代にも伝えていきたい。日本文化を中心にいろんなことを体験させて、学校に来るのが楽しいと思ってもらいたい」と、抱負を述べた。
同センターでは、仏教会や日舞、華道、盆栽、茶道、書道、琴、柔道、剣道、合気道、太鼓、空手、バスケットボール、ダンス、フラダンス、ヨガ、コンピュータ、日本料理、カラオケなど20以上の団体が活発に活動しており、地域の日系コミュニティーの中核をなしている。
センターと日本語学校については、電話626・913・0622。
ウエブサイト―
esgvjcc.org【永田潤、写真も】