日本へ向け出発する高校生4人と、見送りに来た家族。後列右から、日本航空の中島ロサンゼルス支店長、LANSCAのワインバーグ委員長
 創立60周年を迎えるロサンゼルス姉妹都市委員会(LANSCA、ワインバーグ照子委員長)の交換留学生4人と引率者が5日、ロサンゼルス国際空港から日航機で日本に向けて飛び立った。見送りには航空券を大幅な割引で提供した日本航空ロサンゼルス支店の中島喜一支店長、森永由姫江営業部長、ワインバーグ委員長と家族が訪れた。
搭乗ゲートに向かう高校生と引率者(左端)
 留学生たちは夏休みを利用して名古屋に3週間滞在し、ホストファミリーと生活しながら市内の高校に通学した。今回のプログラムに参加した高校生は、ケーラン・カーターさん、ジェシカ・モラさん(共にダウンタウン・マグネッツ高校)、カリーナ・モラレスさん、シェーン・ザーンさん(共にイーグルロック高校)で、いずれも16歳。
見送りに来た家族としばしの別れを惜しむカリーナさん
 出発前、ケーランさんは、LANSCAの留学プログラムに応募した理由について、「仕事の関係で日本に何度も行ったことがある母に影響を受け、日本で勉強したいと思うようになった。自分が専攻したい機械工学とロボティクスが学べる日本の大学に留学することを目指している。今回の短期留学では、日本の文化を実際に体験したり、人々と出会ったりすることで2年後の大学留学の準備をしたいという動機で応募した」と説明した。また、カリーナさんは、「日本の普通の高校生活が体験できることに今からワクワクしている。日米の高校の違いを発見したいし、現地での新しい出会いが楽しみだ」と目を輝かせた。
名古屋の高校の制服姿のケーランさん
 6日、一行は無事に中部国際空港に到着。迎えた名古屋市国際交流課の杉本明子さんは「今回のホストファミリー(昨年ロサンゼルスに留学した高校生4人とその家族)が、この日のためにみんなで手作りしたウェルカムプラカードを持ち、ワクワクしながら待つ中、ロサンゼルスからの高校生と引率者の一行が到着した。高校生とホストファミリーはすぐに打ち解け、初対面とは思えないほど会話が弾んでいた。搭乗機である日本航空からは中部地区の五百旗頭(いほきべ)義高支配人の出迎えを受けた」と、到着時の様子について語った。
 その後、日本での短期留学生活を終えた学生に日本の印象を聞いた。シェーンさんは「心から日本を楽しんだ。習慣やマナーが違うことに不安を抱いていたが、私が会った人は皆さん優しく、手助けをしてくれた。実際に日本へ行き、なぜアメリカで日本の評価が高いのかが、その固有の文化に触れることでよく分かった。アメリカとはあらゆることが異なっており新鮮に映った。しかし、それこそが私が日本を素晴らしいと思う点だ」、またジェシカさんは「美しい都市、名古屋とこの街の建築物に魅せられた。私はホストシスターと一緒に高校に通った。そこで新しく出会った友人は皆、礼儀正しく、私たちを歓迎してくれた。私はまたすぐに、あらゆる機会を逃さずに日本に戻りたいと思っている」と答えた。
昨年、日本からロサンゼルスに留学した学生やホストファミリー、名古屋市関係者、日本航空の五百旗頭中部地区支配人の出迎えを受ける生徒ら

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