同祭が表彰する最高の栄誉であるグランドマーシャルには祭り期間中に100歳を迎えた三宅明己さんが選ばれ、パレードでは「皆さんの大きな応援と激励をいただき感無量」。表彰晩餐会の日が誕生日にあたり「これは偶然かもしれないが、日系社会から1世紀長生きしたご褒美をもらった奇跡」と、素直に喜びを表現した。晩餐会の謝辞では主催者から2分以内で済ませるようにと指示されたが、ついつい熱が入ったいといい、お得意の熱弁を振るった。スピーチの最中に「三宅さん!三宅さん!」と連呼され、スタンディングオベーションが1分ほど続き「ビックリして『貢献してきたのかな』と自分に問うたが、とても光栄に思った」と語っ
フランセス・K・ハシモト地域団体表彰は、北米沖縄県人会と南加日系婦人会が選出された。沖縄県人会のエディ・カミヤ会長はパレードに夫人と表れ、今年創立110周年を祝うことを強調し、沖縄文化の紹介に引き続き努めることを誓った。婦人会の逸子ラモス会長は、今秋に創立115周年の記念祝賀会を開くにあたり受賞は「とてもありがたく光栄で今後の励みになる」と謝意を表した。会員皆で沿革を読み、原点に返り心を一つにし「あらためて、婦人会の115年の歴史の深さと社会的役割の大切さを思い知った。偉大な業績を残してくれた先人に敬意を表して会員一同、歴史に恥じないように精進したい」と誓った。
実行委員長賞は、ともに今年他界し米国での日本文化の普及、発展に大きな貢献を果たした茶道裏千家名誉師範の松本宗静師と、日本舞踊の三條勘菊師が
日系社会の礎を作ったパイオニア賞は小山信吉さんら他3人が受賞、パレードには次世代の活躍に期待が寄せられる4世、5世の孫たちとオープンカーに乗って、鈴なりの沿道の人々に笑顔を振りまいた。
日本からの特別ゲストのジャニーズのアイドルグループ「美 少年」。日系社会への顔見せのミニコンサートを皮切りにパレードに参加そして、高野山別院でのコンサートを開き旋風を巻き起した。別院はジャニーズ元社長で先月9日に他界したジャニー喜多川さんの父の諦道さんが主監を務めた。公演は、生前のジャニーさんの希望によるもので、メンバー6人は絶唱で恩師の遺志を継ぐとともに、二世週祭への2度目の参加を誓った。
テーマ通りに祭りは熱狂
ヤマハタ委員長とヨシナガ女王
ヤマハタ委員長は、自らが掲げたテーマ通りに祭りを成功に導いたことに胸を張った。「日本文化の展示や実演など各イベントに大勢の人々が来て、大勢の人々に支えられて、応援が絶えることのない日系社会にとってインパクトのある祭りになった。若者の参加が目立ったことが一番うれしい」と喜んだ。
委員長を続投する来年は80回の記念に当たり「大きな年になるので、特別な企画で祝いたい」と意気込み、早くも計画しているという。青森の本場からねぶたの一団を招くことを明かし、パレードはねぶたが映える夕闇にスタートする意向を示した。
ヨシナガ女王は戴冠後。公式行事にコートを率いて参加した。来場者から声を掛けられ、コミュニティーからの期待の大きさと責任の重さを感じたという。平日は、二世週祭のスポンサーや長年にわたって協力を得ているビジネスや非営利団体など支援者30カ所以上へのあいさつ回りで、今まで経験したことのない
南加の外にも活動の場を広げ、ハワイ、サンフランシスコ、そして日本の名古屋を訪をれる親善大使の役割を担う。「他の日系社会を訪問することに今から興奮している。交流をさらに深める努力をしたい」と話した。これからの1年の任期について「われわれメンバー7人にとって、一生に一度の貴重な経験になると思うので、活動を楽しんで日系コミュニティーのために全力で奉仕したい」と抱負を述べた。