小東京中小企業救済基金からの助成金2千ドルのチェックを見せる店主ら
 小東京コミュニティーカウンシル(LTCC)は、進行中の新型コロナウイルスのパンデミックの結果として大幅な収益損失に直面している小東京の25の中小企業に、合計5万ドルの助成金を提供した。

店頭で贈られたチェックを披露するミスターラーメンの佐久間雄大さん
 LTCCとリトル東京サービスセンター(LTSC)のパートナーシップによるプログラムで地元のビジネスを支援するために設立された小東京中小企業救済基金から、それぞれ2千ドルの助成金を贈った。
 「この困難な時期に私たちの中小ビジネスが頑張るのを助けるために寄付を寄せてくれた人々とコミュニティーの支援に感謝する」とLTCCのマネージング・ディレクターであるクリスティン・フクシマさんは述べる。「小東京とその広域のコミュニティーは、これまでも危機のたびに集まってきた。このパンデミックで、コミュニティーの大切さと相互につながることの重要性を再確認した。今回の助成金は少額だが、これを実現したコミュニティーと支援者の力には、金額以上に大きな価値がある。コミュニティーが彼らのビジネスを深く気にかけていること、応援していることを知らせることができた」
 助成金の第1回を受け取る小東京のビジネスは、安心堂、安全金物店、ブルーミング・アート・ギャラリー、文化堂、ドゥジャポン・ヘアクラブ、エリート・グラフィックス、ヘアクラフト、神楽、韓国バーベキューハウス、韓国火鉢バーベキュー、こう楽、クラガミ花屋、リトル小東京コスメティックス、まこ寿司、みつるカフェ、みつる寿司&グリル、ミスター・ラーメン、ニルバーナ、大政鮨、羅府物産、スエヒロカフェ、小政鮨、TOT(定食屋オブ東京)、バンテージ・スポーツショップ、CRFT・バイ・マキの各店。ここには、営業歴平均39年の伝統をもつレガシー・ビジネス24店が含まれている。
2千ドルを受領したリトル小東京コスメティックス
 受給者の一人、文化堂を経営するアイリーン・ツカダ・シモニアンさんは「LTCCと小東京の中小ビジネスのための救済基金に寄付してくれたすべての人々に感謝する。文化堂はこれまでも、皆さんの支援のおかげで75年近くにわたって小東京のコミュニティーに奉仕してきた」と話し、「私たちのビジネスは困難な時期に耐えている。この助成金は私たちが愛するビジネスを続け、店の扉を開いたままにすることに役立つ。変わらぬ支援に感謝する」と続けた。
 これからもできるだけ多くの地元ビジネスに2千ドルの助成金を提供できるようにするために、LTCCは合計50万ドルの資金調達を目標に活動を続けている。助成金を受け取る資格に関する適格性とプログラムへの申請の情報は、ウェブサイト(littletokyola.org/gofundme)で入手可能。基金が10万ドルに達し次第、次の助成金授与を行うとしている。
 LTCCは小東京中小企業救済基金に加えて、ロサンゼルス郡における新型コロナウイルスへの対策措置だった屋外ダイニングの閉鎖と最近の外出禁止令に対応して、コミュニティー・フィーディング・コミュニティー(CFC)プログラムを再開した。このプログラムは、新型コロナウイルスによる閉鎖で仕事に影響を受けた人々に無料の食事を提供すると同時に、コミュニティー内で食事を購入して配布することにより、小東京の飲食店を支援するプログラムで、これまでにおよそ6700食を配布し、75の地元企業を支援してきた。
 LTCCは中小企業救済基金への寄付と申請、およびCFCへの寄付を引き続き受け付けている。
 申請書の記入はLTSCのスモールビジネス・アシスタンスプログラムのスタッフが手伝うので、広く応募を呼び掛けている。英語はミーガン・テラモトさん(mteramoto@ltsc.org)に、日本語はマリコ・ロックリッジさん(mlochridge@ltsc.org)に連絡のこと。韓国語、中国語、スペイン語の通訳が必要な場合はロックリッジさん経由で適宜対応する。
 小東京中小企業救済基金の詳細と寄付については—
 littletokyola.org /gofundme
 CFCを通じて食事を寄付する、または受け取るための情報は—
 littletokyola.org/cfc
【訳=長井智子】

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