アップライザースのモデルは男女の異人種を起用し、多様性を表現している
パックサンとのコラボの「UPRISERSⓇWORLD」コレクションの撮影(写真=クリスティーン・ドォ)
 ストリートウェアブランド「アップライザーズ(UPRISERS)」はこのたび、若者向けの人気アパレルセレクトショップ「パックサン(PACSUN)」とのコラボレーション・コレクション「UPRISERSⓇWORLD」の販売を開始した。アップライザーズは、ミシェル・K・ハナブサさんが立ち上げたブランドで、ロサンゼルスを拠点に展開している。【訳=砂岡泉】

 パックサンとの初コラボ企画となったUPRISERSⓇWORLDは、社会活動や平等、正義といった同ブランドの理念を体現したコレクションとなっている。
 アップライザーズはこれまでにも、コロナ禍で増加している人種差別や外国人恐怖症に対する撲滅運動「#HATEISAVIRUS」をテーマにしたコレクションをはじめ、女優のアジア・ジャクソンさんが行っている「#MagandangMorenx(フィリピン語で、美しい褐色の肌の意。アフリカ系米国人の父とフィリピン人の母を持つジャクソンさんの造語)」運動とのコラボ、そしてBLM(ブラック・ライブス・

服を通じてアップライザーズをクリエートするミシェル・ハナブサさん。自社ブランドのモデルも務める (写真=クリスティーン・ドォ)
マター)渦中に発表した歌が話題となったアーティストでシンガーのミリックによる「#SomebodysBeloved」とのコラボなど、変革や反骨精神に基づいた独自のデザインを展開している。
 また、1969年のアジア系米国人学生による人権運動の写真を使用した「オリジナル・クルーネック・スウェットシャツ」は、売上の5%を、LTSC(リトル東京サービスセンター)のDV被害者救済プログラム「KOSUMOSU」に還元しており、日系社会との関わりも深い。
 アップライザーズのクリエーティブ・ディレクターを務めるハナブサさんは、日系4世。南カリフォルニア大学でデザインや広告について学び、2015年には二世週祭のプリンセスとして選出されたこともある。また、幼い頃からUSCフィギュア・スケーティング・クラブに属し、14年間にわたりフィギュアスケート選手として活躍した。その後、ファッション関連会社での勤務を経て、17年にアップライザーズを創設している。
 洋服は、その人の個性や考え方を表していると話すハナブサさん。アップライザーズの服にはどれも、社会的弱者が立ち上がって団結
売り上げの5パーセントがLTSCに寄付されてきたTシャツ
し、個々の強みを生かしながら世界に向けて積極的に活動しようというメッセージが込められているという。「皆が一丸となったとき、世界は変化に向けて変わり始めると思う」と語っている。
 UPRISERSⓇWORLDは、今月18日より、パックサンのオンラインストアおよび全米47店舗で販売されている。
 パックサン「UPRISERSⓇWORLD」コレクション販売サイト— 
 www.pacsun.com/uprisers
 アップライザーズ公式サイト—
 www.weareuprisers.com
PRISERSⓇWORLDは、パックサンのオンラインストアと全米47のリアル店舗で販売されている

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