カーテンを買い換えようと思ってオンラインショップで探している。巣ごもりの時間が長くなりそうだから、少しでも気分が明るくなるような色やデザインがいいかなと思う。
 日本では先月あたりから感染力が強いイギリスやインドの変異株が広がっていて、1密や2密でも感染するケースが増えているという。最近よく耳にするのは、思いあたる節が全くない感染。高齢者だけでなく基礎疾患がない20代や30代も重症化したり死亡してしまったりすることもある。とても他人事ではない。
 ここまで来るとさらにガードを上げないとまずいかもしれない。もう空気中にウイルスが漂っていると考えた方がいいのか。しばし復活していたヨガ通いも、仕事先の人に会うのもやめることにした。
 今は3回目の緊急事態宣言のまっただ中。今年のゴールデンウイークも家にいる時間が多かった。飲食店は酒類の提供を中止しているので、コンビニで買えるクラフトビールがささやかながら生活を楽しみなものにしてくれている。
 それにしても、おうち時間をもっと充実したものにするにはどうしたらいいのだろうか。以前何度か訪れたことのある北欧の生活にヒントがあるような気がして「北欧」「巣ごもり」で検索してみたら、そこにアイデアが詰まっていた。
 北欧の冬は寒くて昼の時間も短く、どうしても家で過ごす時間が長くなる。だから家を快適な空間にしようとインテリアにこだわり、そこで基本になるのが部屋を明るくする色だという。
 移住して初めての冬を迎える人に向けた提案もあった。それはインテリアを変えること、家で夢中になれる趣味を見つけること、徹底した断捨離に掃除。さらにはルームウエアへの投資。まさに今のコロナ禍にぴったりのアドバイスではないか。
 北欧の人は「ヒュッゲ」と呼ばれる「居心地のよい雰囲気や時間」を大切にしているという。私のヒュッゲに向けた第一歩は、大好きなフィンランドブランドの生地でできた花柄のカーテンを調達すること。部屋を明るくして、快適な空間をつくったら、巣ごもりもテレワークも長く頑張っていけそうだ。【中西奈緒】磁針

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