昨年の8月3日、CNNニュースはジェームズ・ホンを取り上げ、1950年代半ばに俳優のキャリアを開始し、これまでに700本以上のテレビ番組や映画に出演したホンは、世界歴代で最も出演クレジットが多い俳優だと紹介した。この放送に触発されて、キムは2日後にジェームズ・ホンを殿堂入りさせるためのGoFundMeキャンペーンを開始し、ハリウッド商工会議所が要求する5万ドルの手数料を集めた。キャンペーンはわずか4日間で5万5307ドルを生み出したのである。
今週初め、ハリウッド商工会議所はジェームズ・ホンが2022年の「ウォーク・オブ・フェーム」の受賞者に選ばれたことを発表した。俳優のみならずABCのテレビドラマシリーズ「グッドドクター」のエグゼクティブプロデューサーでもあるキムは、ジェームズ・ホンの殿堂入りを聞いて「大変にうれしい」とコメントし、キャンペーンに寄付したすべての人に感謝した。
2020年の受賞者には他にも、アジア系芸能人としてミンナ・ウェン、ジェイソン・モモア、人種混合の音楽グループ「ブラック・アイド・ピーズ」のフィリピン人メンバーとして知られるアップル・デ・アップの3人が選ばれた。これは、2022年がアジア系米国人パフォーマーにとって「ウォーク・オブ・フェーム」の旗印となる年になることを示している。
これまで、「ウォーク・オブ・フェーム」初年度の1960年11月にロサンゼルス市が早川雪洲、サブ、アナ・メイ・ウォンに受賞をささげたものの、その後の61年間で星を受賞して歩道に敷設されたアジア系スターは、2697人のうちわずか12人である。
フィリップ・アン(1984)、ジョージ・タケイ(1986)、キー・ルーク(1990)、ブルース・リー(1993)、マコ(1994)、パット・モリタ(1994)、ジャッキー・チェン(2002)、キアヌ・リーブス(2005)、ベン・キングズレー(2010)、三船敏郎(2016)、ルーシー・リウ(2019)。加えてゴジラ(2004)である。 【訳=長井智子】