アイソ駐車場の入り口前でグランドオープンを記念し、リボンカットする関係者ら

アイソ駐車場の入り口前でグランドオープンを記念し、リボンカットする関係者ら

 小東京の1街とジャッジ・アイソ通り角に完成した300台収容の地下駐車場「アイソ通り駐車場」(101 N. Judge John Aiso St.)のトリウミプラザで24日、グランドオープニングセレモニーが開かれた。
 ジャン・ペリー市議をはじめ、小東京協議会(LTCC)やユニオン教会のメンバーら多数が集まり、ロサンゼルス交通局協力の下、駐車場のリボンカットが行われた。トリウミプラザでは、ユニオン教会の故トリウミ師の偉業を称えたプラークと日本人街記念碑が披露され、南加日系社会の歴史を伝える場がまたひとつ加わった。
 ペリー市議は、長きにわたる日系社会の歴史をあらためて称え、かつて全米に多数存在した日本人街が現在は3カ所になってしまったことに触れ、「(そのうちの一カ所である)小東京の存在は大変意義深い」と強調、日系社会の歴史継承に尽力するLTCCらの活動に敬意の言葉を述べるとともに、戦後の小東京都市計画および再開発のリーダーであったユニオン教会のハワード・ノボル・トリウミ師の業績をたたえ、同師の家族とともにトリウミ師のプラークを公開した。
 日本人街記念碑は、06年に元ユニオン教会のあった地に建設されたものをトリウミプラザのオープンに合わせ移動させた。記念碑には、「125年前の日系社会誕生」「強制収容所時代」「戦後のコミュニティー再建」の3面が描かれている。サンフランシスコとサンノゼの日本人街にも同様の記念碑があり、記念碑が3カ所を結んでいる。
 LTCCの岡本雅夫議長は、「これまで、『リトル東京には駐車場がない』『治安が悪い』『夜は店が閉まっている』などと言われてきたが、それはすべて過去の話」と強調、さまざまなレストランやショップが建ち並び、終日多くの人でにぎわう小東京に足を運び、アイソ駐車場を利用してと呼びかけた。
 駐車場の料金は、1時間目が1ドル、2時間目も1ドル、3時間目から3ドル、それ以降は15分ごとに1ドル50セント。終日料金は14ドルで、夕方5時以降は3ドルのフラットレート。
 営業時間は、月曜日から木曜日が午前6時から翌日午前0時、金曜日と土曜日は午前6時から翌日午前2時、日曜日は午前9時から午後10時までとなっている。
【中村良子、写真も】

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