需要に応じて駐車料金が変動する1年間の試験プログラム「LAエクスプレスパーク」が採用されるダウンタウンの範囲

 ロサンゼルス市はこのほど、ダウンタウンにあるクレジットカードで支払いが可能な約6000のメーター駐車で、利用者の需要に応じて料金が変動する新プログラムを試験始動した。これにより、混雑時は1時間最大6ドルに跳ね上がることもある。
 1年間の試験プログラム「LAエクスプレスパーク」は、メーター駐車スペースの地下に埋められたセンサーによって空き駐車スペースを把握し、最新情報をオンラインやスマートフォン、市内の電光掲示板で利用者に随時知らせるとともに、需要に応じて駐車料金を1時間50セントから6ドルの間で変動させるというもの。
 同プログラムのアプリケーションをダウンロードしたスマートフォン利用者は、電話を通じて駐車料金の支払いも可能になる。また、メーターの時間切れ15分前にその旨を知らせるテキストメッセージが電話に送信される機能も利用できる。
 同プログラムの起用により市は、「ネットやスマートフォンで前もって駐車場の利用状況を把握できるため、スペースを見つけるため車道を探し回るドライバーを削減することができ、渋滞緩和や排ガス節減、環境保全につながる」としている。またピーク時など、公共交通機関を利用する人が増えることにも期待を寄せている。
 採用される範囲は、ハイウエー10号の北アダムス通り、ハイウエー110号、アラメダ通り、チャイナタウンのカレッジ通りに囲まれた約4・5平方マイルで、小東京も含まれる。
 運営資金は連邦ハイウエー管理局からの1500万ドルと市からの350万ドル。加州運輸局とメトロの協力の下実現した。利用者の需要に応じて料金が変動するため、同プログラムによって市に臨時収益はもたらされないとしている。
 詳細はホームページで―
 http://www.laexpresspark.org/
【中村良子】

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