閉会式で三本締めを行い、両手を広げ喜ぶヘレン・オオタ委員長(左から6人目)ら

 「一期一会」をテーマに掲げ、小東京を舞台に2週にわたって繰り広げられた第84回二世週祭は、22、23日にも日本文化を中心にさまざまなイベントが催された。最終日の街頭音頭で有終の美を飾り、その直後に行われた閉会式をもって幕を閉じた。

【写真上中下】街頭音頭で踊る参加者。元ロサンゼルス市議のジャン・ペリーさん(写真下の右から2人目)も踊りの輪に加わった

 閉会式では実行委員長のヘレン・オオタさんが、やぐらに上がり、あいさつした。次期共同委員長のサラ・ハッターさんとサラ・フクイさんを紹介し、来年のグランドパレードの踊りの振り付けを藤間勘須都師が担当することを発表した。オオタさんは祭りへの多大な支援に感謝するとともに、第1回の1934年から祭りの会場である小東京について「全米に三つしかない貴重な日本町の一つである。二世週祭が終わっても小東京に戻ってきて、地元ビジネスや日系団体を支援し、小東京がいつまでも繁栄するように協力してほしい」と訴えた。2年間の務めを終え、「少し寂しい」と吐露しながら、後を託す共同委員長と新女王のリーダーシップに期待を寄せた。

 二世週財団は、祭りの中で日系コミュニティーと二世週祭に貢献してきた個人や団体を表彰した。グランドマーシャルの連邦下院議員マーク・タカノさん、パレードマーシャルの壁画家ロバート・バーガスさんをはじめ、実行委員長賞、コミュニティー・サービス賞、パイオニア・スピリット賞の受賞者の功績をたたえた。

 グランドパレードでは日系社会を代表する60を超える個人と団体が胸を張って練り歩き、日系社会の誇りを示した。

 日本の伝統文化と日系米国人文化を、さまざまな人種で構成された多様な南カリフォルニアの人々に紹介するという祭りの趣旨を、多彩なイベントを通して今年も実践した。

プラザフェスティバルでブースを出し来場者のリクエストに応じ、氏名などを日本語で揮毫する書家の芳田訓晴さん(左)

「ありがたく、満足している」

ヘレン・オオタ委員長

今年の二世週祭を振り返る

 二世週祭の閉幕後、3度目の大役を終えたヘレン・オオタ委員長が今年の祭りを振り返った。「まず、二世週祭を支えてくれた全ての人々とスポンサーに感謝したい。猛暑にもかかわらず、非常に多くの人が参加し、ありがたく、満足している」と笑顔で話した。

浴衣を着てプラザフェスティバルに参加した女の子

 各種イベントについては、「ベビーショーを皮切りに、さまざまなイベントが開かれた。日本の伝統文化では茶道、華道、書道、盆栽、木目込み人形、金継ぎ、刀剣、陶芸、太鼓演奏、七夕飾り、日本舞踊、武道などの展示や実演が行われた。「いずれも日本にルーツを持つ文化で、二世週祭の活動の趣旨である『われわれ日系人と日本人の文化を、多様な文化的背景を持つここ南カリフォルニアの人々に紹介する』を実践できた。個人的には、金継ぎが日本独特のような感じがして印象的だった」と述べた。

 最終日は、プラザフェスティバルと太鼓ギャザリングが大いに盛り上がった。「大勢の来場者に喜んでもらえたことがうれしい」。街頭音頭は、参加者が生歌と生演奏に合わせてやぐらを囲んで踊り、「伝統の盆踊りに加えて、昨年から取り入れたフラッシュモブも定着してきた。若い人に受け入れられるのは、いいことだと思う」と評価した。

街頭音頭でドジャースの大谷翔平選手の壁画を背に踊る坂東秀十美師(左)とケイラ・チュー女王ら

 自らが提案したテーマ「一期一会」については、「祭りに参加し、人との出会いや、あらゆる巡り合わせを大切にしてほしかった。参加者には、さまざまなイベントを通じて、一つ一つの出会いが一生に一度限りの機会であることを感じてもらえたと思う」と話した。

 後任のサラ・ハッターさんとサラ・フクイさんの共同委員長について、「われわれは、先人から受け継いできたレガシーを次の若い世代に渡さなければならない。2人は確実にその仕事をこなしてくれるので、安心して任せることができる。2人の活躍を今から楽しみにしている」。ハッターさんについては「2015年に二世週祭の女王としてプリンセスを率いた経験があるので、優れたリーダーシップに期待が持てる」とし、フクイさんについては「二世週祭などで長年、ボランティアをし、理事も務めていて、責任感が強い」と評し、「どちらも実行委員長に適した人物なので、力を合わせてがんばってほしい」とエールを送った。

来年の祭りに向け団結する(左から)サラ・ハッター共同委員長、ケイラ・チュー女王、藤間勘須都師、サラ・フクイ共同委員長

 ベビーショーに参加した子どもたちにも期待を寄せ、「成長しても日系社会にかかわり続けてほしい。そして、二世週祭に戻ってきて、祭りの担い手になってほしい」と願った。貢献者に各賞を授与したことについては「どの受賞者も素晴らしい経歴を持つ人ばかり。功績をたたえ、受賞を祝うことができた」と語った。

 自身3度目となる実行委員長を務め上げ、「とても疲れたが、皆に助けてもらい、終えることができた。大変な役目だったが、皆の喜ぶ顔を見ることができて、やりがいがあった」と、達成感に満ちた面持ちで話した。4度目の委員長就任の可能性を問われると、「優れた若者が大勢いるので、その必要はない。私は十分やり切ったと思う」と述べた。

プラザフェスティバルで演奏するUCLA日系学生会の太鼓グループ「響童太鼓」
大勢の人出でにぎわったプラザフェスティバル

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