サンフランシスコをはじめとする北カリフォルニア一帯と太平洋岸北西部を5日夜から8日にかけて、強い風を伴う大雨が襲い、8日にはベイエリアで6インチ、多いところで9インチの降雨量を記録。今年に入り1日も雨が降らず、雨量ゼロを更新していたサンフランシスコで、43日ぶりにその記録が破られた。

 時速45マイルの強風により木々はなぎ倒され、ベイエリアでは停電が発生。住民6万人以上に影響がでた。サンフランシスコ国際空港では6日、およそ175便が欠航となった。
 サンフランシスコで1月の雨量がゼロを記録したのは165年ぶりで、1849年のゴールドラッシュ時代以来だった。
 加州は深刻な干ばつに悩まされているが、今回の大雨も水不足解消には至らないようだ。全米気象サービスによると、カリフォルニア州は生活用水や農業、産業に使う水源の約3分の1をシエラネバダ山脈の雪塊氷原で賄っており、水不足解消には雨量よりも降雪量のほうが重要なのだという。今回の大雨の期間中、気温は温かかったため、シエラネバダ山脈に雪をもたらすことはなかった。
 NASAの科学者がまとめた調査結果によると、加州の干ばつ問題を解消するには、およそ11兆ガロン分の水が必要とされている。

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