今年2度目の日本。東京は新宿で宿泊したホテルのサービスがいいので紹介する。過去数年は銀座4丁目の三井や西鉄系のホテルを利用した。今回は新宿に泊まる必要がありネット検索でKホテルを選んだ。Kは新宿駅西口から徒歩3分がうたい文句だが本当に3分で着く。周囲はレストランがびっしり。10階建て100室程の中小規模のホテルで、夫婦二人で料金は部屋の大小にもよるが一泊1万4千円前後。これは銀座のホテルの半額以下だ。だが部屋は銀座よりずっと広く快適だ。
 諸々の中でまず面白いサービスは電話。各部屋に通常の固定電話に加えスマホが充電器の上に置いてあり、これを外出時に自由に持ち出して使ってよく、国内・国際通話も無料、4Gインターネットも使い放題でこれも無料。こんなのは初めてで今迄毎回米国から自分のスマホを持参しているが、今回はこの無料国内スマホのおかげで通話やウェブ検索など実に便利だった。
 広い部屋に常備品も皆揃って文句なく、面白いのはロビーにいろいろな材質、形状、柔らかさの枕が各々多数陳列され、客は好きなタイプを好きな数だけ自分の部屋に持ち込んで使ってよく、これも無料。
 ホテルのカフェで和、洋の朝食も良かった。和食メニューは①魚沼産コシヒカリのご飯②京都丹波産の特選たまご(箸で掴めるほどの弾力とコクと書いてあるがそんな感じ)③北海道産の焼きシャケ④高菜唐辛子⑤牛肉のごぼう巻き⑥国産野菜の季節総菜⑦日間賀島の島のり⑧梅干し⑨わらび餅—のセット。(卵掛けご飯の出汁はホテル直営料亭の特製出汁で卵と相性がいい)
 これだけでも日本の和朝食を堪能できる旨さと栄養バランスが素晴らしいが、さらに別にバフェ式に並んだヨーグルト、オレンジジュース、ミルク、コーヒー、紅茶、それに6種類の国産野菜のサラダ、これらが飲み放題で食べ放題。料金はこれらを全部入れて1188円のみ、かつ日本だからチップ無し。米国のカフェのブランチで限られた構成内容でチップも入れてもっと高いのと比べて遥かに素晴らしい。東京にこんなホテルがあった。【半田俊夫】

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