新年を祝し来賓とともに行われた鏡開き

 南加福岡県人会は3日、ホリデーイン・トーレンスで新年親睦会を開催した。110人以上の会員が集まる中、新年を祝福。今年11月に控えた海外福岡県人会世界大会への参加を呼び掛けるとともに、今後益々の発展を願った。【吉田純子、写真も】

 新年親睦会の第一式で宮里勝吉会長は、新しい理事メンバーを発表。「元気で明るく楽しく活動することがわれわれの目標」と力を込める。メンバーの協力なくして県人会の活動は成り立たないと話し、積極的な活動への参加を呼び掛けた。
 南加地区の日系諸団体の代表者らの祝辞の後は鏡開きが行われ、日本酒も振る舞われた。

日本舞踊を披露した坂東秀十美社中
 昼食の後の第2式では坂東秀十美師とその社中による日本舞踊をはじめ、松前会による民謡、堀田明さんによるチェロ演奏、福岡カラオケクラブによるカラオケ、福岡太鼓クラブによる小倉祇園太鼓が披露された。
 同県人会は昨年創立110周年を迎え記念式典を開催。同県人会の歴史を祝した。福岡県からは江口勝副知事をはじめ関係者らおよそ40人が訪米。同県人会のメンバーの郷里への思い溢れる記念式典になったという。
 今年は毎年恒例の夏のピクニックや敬老会のほか、11月には世界各地の福岡県人会のメンバーが一堂に会して行われる海外福岡県人会世界大会が福岡県で開催される。約二十数カ国の福岡県人会のメンバーが参加し、親睦を深める。福島県民の情報共有や関係強化を目的に行われる同大会で、南加地区からの参加者も呼び掛けている。
 新しいメンバーの入会にも力を入れているという同県人会。特にこれからを担う若い世代の増員に力を入れる。取り組みとして同県主催の県費留学プログラムや、11歳のメンバーを対象とした短期留学プログラムの選考に携わるほか、同県人会からも大学進学予定者への奨学金制度を設け、若い世代の増員に努め、その後もメンバーとして継続した参加を呼び掛けている。「(同県人会は)福岡県とのつながりが強い。留学制度やショートプログラムなどこうした奨学金制度などを通して、若い人を引き込んでいる。県も若い人を育てるというのが目標でもある」と宮里会長は話した。
 新年会の最後は参加者全員で炭坑節を歌い、今年もメンバー同士親睦を深めた。

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