会長は昨年の活動を振り返り、会員の協力に謝意を表した。七夕まつりはもとより、2011年の東日本大震災の募金活動も継続している。昨年はまた宮城をを台風19号が襲い義援金を会員に募った。約5010ドルを集め両替した約53万6千円を今月、物産展参加のために来米する県の職員に託し、知事に届けてもらう。
今年の七夕まつりの活動も七夕まつり実行委員会と手を組んで普及にさらに力を注ぐとし、モントレーパーク、ハンティントンビーチの両さくら祭とフェニックスの日本祭での紹介に加え、LAの市庁舎、ダウンタウンのビルトモアホテル、ユニオン駅に七夕飾りの展示許可を交渉しているという。
今月は日本の物産展が東京セントラル・ガーデナ店(23〜25日)とハリウッド・ロウズホテル(26日)で開かれ、宮城県もブースを出し会員が手伝う。米澤会長は各行事への積極的な参加を呼びかけ「自分1人では何もできないので、協力してください」と述べると、会員は大きな拍手で応えた。
懇意にする県人会を中心に来賓が多く参加し、2団体の代表が祝辞を贈った。七夕まつりを二世週祭と共催する南加県人会協議会の副会長ジョージ・ハワードさんが登壇し、まず米澤会長の長きにわたる会長職の労をねぎらい、強いリーダシップを絶賛した。会員に対しては「七夕まつりで、日本と宮城の郷土文化の普及に努めていてすばらしい。これからも頑張って下さい」とエールを送った。
昨年はまた今夏の東京五輪・パラを取り上げたNBCの番組で日本文化が紹介され、スタジオセットで七夕飾りが飾られ、短冊に願いを込めることが説明されたことにふれた。提供された七夕飾りと短冊は、LA七夕まつり実行委員会を通じて仙台からテレビ局があるニューヨークへ空輸され「全米の皆さんに本県が誇る七夕飾りを見てもらい、私自身非常にうれしく感じるとともに皆さんの情熱とたゆまぬ努力に敬意の念を新たに抱いた」と称賛した。
昨年2月に当地で開催された日本食エキスポでは、宮城の県産品を紹介したブースを出した際の県人会員の活躍を誉め「県職員や県から来米した事業者とともに宮城県と県産品のPRを行ってくれた。仙台牛や日本酒、水産加工品など計14品目を紹介し、おかげさまで、本県の豊かな食材と食文化を知ってもらうことができた」と胸を張った。3月で9年が経つ東日本大震災について「みなさんには義援金や本県の事業、県内事業者への支援など、今なおさまざまな形で温かい支援をもらい深く感謝している」。東京五輪のサッカーでは、被災地宮城も会場に選ばれ「世界中の人々に復興した宮城の姿を見てもらい、感謝の気持ちを込めて、おも
顧問の林レオさんが音頭をとって乾杯し、昼食は近況や七夕まつり、宮城の話題に花を咲かせた。余興は、津軽三味線の佐々木光露三絃会が東北地方の民謡を中心に演奏、会員の郷愁を誘った。プロの手品師の妹尾大輔さんのショーでは、テクニックを次々に披露し感嘆の声が上がった。最後のラッフル抽選は番号が呼ばれるたびに一喜一憂し盛り上がった。
米澤会長は、今年の抱負として「また今年も(会長を)引き受けた以上は頑張る。12回目のLA七夕まつりを会員みんなで盛り上げたい」と述べた。東日本大震災の寄付金集めの継続と、県との良好な関係の発展に意欲を示した。【永田潤、写真も】