1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといわれるが、もうその3月。東京の僕に米国人の友人が米国製のビデオを送ってきた。英語の題名を日本語に訳すと「日本人の長寿ライフスタイル」となる。この種のビデオは幾つかネット世界に出ているらしい。日本人の長寿は欧米でもよく知られているらしく、ビデオを見るとなるほど米国人は日本人をこう観察しているのかと興味深く、同時に内容自体にも日本では当たり前と思っていた事でも確かにそうだなとうなずくところが多くある。内容を僕の翻訳で2回に分けざっと紹介する。このビデオの前提はあくまで日本人の長寿について米国人が日本人向けではなく、英語で英語圏の人向けに作ったビデオだと言うこと。
 まず「日本では90歳以上の人口が2百万人以上いる。これは世界一。この中で100歳以上の人が7万人もいる。日本の平均寿命は84・2歳だ。その中で男性の寿命は81・1歳、一方女性は平均87・1歳とさらに高い。日本人の平均寿命が高いのは遺伝子によるものではない。では何によるかと言えば彼らの食べ物と生活スタイルや習慣が長生きに役立っているからと分析される」(筆者注:ちなみに時により変動するが世界の現存の最高齢者10人の内いつも6人前後が日本人で、最高齢20人の内11人ほどが日本から出ている時が多い)。
 「日本人は新鮮な野菜と季節の果物と加工処理されていない食べ物を多く食べている。この結果、肥満の日本人は3・6%しかいない。これは世界一低い」(注:因みに肥満とされる人口は英国が25%、米国が32%にも上る)。
 「日本人はシーフードが好きで赤身の肉より魚を多く食べる。実際、日本人の魚の消費量は世界のトップ6カ国の一つだ。魚は赤身の肉に比べてコレステロールと飽和脂肪酸が低い。これは心臓病による死亡のリスクを36%も下げるのに貢献している」
 「日本人は高齢者でも活動的であり続けている。彼らはよく歩きまた自転車にもよく乗る。また日本の高齢者は肉体的な運動をできる限り長く続けている」
 今回はここ迄にして次回に続けたい。【半田俊夫】

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です