終わって見ると、東京オリンピックも随分前のことに思える。
 今日も私は、母の介護で九州福岡に。梅雨は明けたというのに、いつ止むとも知れない激しい雨が2週間続いた。
 アメリカのニュースが瞬時に流れる日本と違い、日本の出来事は滅多にアメリカで報道されないが、この大雨はどこかで報道されたのだろう。九州だというからと、ケンタッキー在の娘から豪雨見舞いの電話が入った。
 このような長期豪雨は、線状降水帯によるものだという。聞き慣れない言葉だが、この数年、雨雲が同じ場所に長期間停滞して、かつてない量の雨を降らせることが度々起きている。今年、線状降水帯は九州や中国・近畿地方に停滞。長崎の雲仙では、この2週間で降った雨が1年間の平均降水量の半分以上だという。冠水被害も出た。実家では、裏庭に実ったイチジクやトマトが季節外れの大雨に惨めな姿となった。
 福岡県は今、4度目の緊急事態宣言下にある。ワクチン接種の行き渡る前だというのにデルタ株感染者が増え、日本の新型コロナウイルス感染者数は急増。第5波を迎えているからだ。
 アメリカが3回目のワクチン接種に9月から踏み切るとのニュースは、もちろんすぐ日本で報道された。コロナ収束の道のりがまだまだ遠いということを実感させられた。
 「3回目のワクチン接種を受けたよ」と、テネシー在住の息子からテレビ電話が入ったのは昨日のことだ。持病があって免疫抑制剤服用中なので、一般人より早く受けることのできる枠に入ったものらしい。前回の接種から8カ月以上との要件も満たすので、ブースターショットの発表を聞いてすぐ行動に移したという。近頃は若い世代の重症化が増えつつあり、危機感もより大きい。
 線状降水帯による集中豪雨といい、コロナといい、ひと昔前には思いもしなかった事に翻弄(ほんろう)される夏。高校球児が熱戦を繰り広げる夏の甲子園は今年は中止されずに済んだものの、コロナ感染での出場辞退あり、豪雨での試合中止ありの波乱。例年日本中を沸かせる優勝決定戦も数日先延ばしとなり、それより早く24日にはパラリンピックが始まった。【楠瀬明子】

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