
全米食品商業労組は、大手スーパーマーケットチェーンが従業員の賃金要求を満たさない場合にストライキを許可することを圧倒的多数で決議したと発表した。投票は5日間にわたって行われ、南カリフォルニアに展開するラルフス、アルバートソン、ボンズ、パビリオンの540店舗で働く従業員4万7千人が参加した。ロサンゼルス・タイムズが28日に報じた。
ラルフスを所有するクローガー、そしてアルバートソン、ボンズ、パビリオンを所有するアルバートソンとの交渉は、最新の3年契約が合意に至らないまま3月6日に期限切れとなった。従業員は、大幅な賃上げ、パートタイマーの最低勤務時間の引き上げ、店舗レベルの安全衛生委員会発足を求めている。全米食品商業労組は、両社の賃金提案は従業員の生活費ニーズを大きく下回っているとコメントした。
スーパーマーケットは2%程度の薄い利益率で経営されているが、コロナ禍でレストランが閉店し自宅で食事をする人が増えたため収益が急増している。クローガーの営業利益は2019〜21年にかけてほぼ倍増し43億ドルに達した。だが、会社側から提示された賃上げ額は1時間当たりわずか60セントだったという。
南カリフォルニアのラルフスでフランチャイズのすしコーナーを出店している村井さんによると、周囲の店員たちは「スーパーはコロナ禍で相当の収益があるのに、もはや怒りを通り越して情けない」と失望と怒りをあらわにしているという。
ラルフスは事態に備え、臨時従業員の雇用を開始。同社はストライキが行われても店舗は営業を続けるとし、声明の中で「ストライキでは誰も勝てない—社員も、会社も、地域社会も、組合も」と述べた。
03年と04年に南カリフォルニアで起こったストライキは、5カ月以上にわたった。次回の交渉は30日に行われるれる予定で、その動向が注目されている。
