19日、フロリダ州フォートローラーデール―ハリウッド国際空港で、マスクを着けない乗客も見られる着用を選択制にしたデルタ航空のチェックインカウンター。18日のフロリダ州連邦地裁の判断を受け、全米の主要航空会社や空港の多くがマスク着用義務を解除した(AP)

 フロリダ州連邦地裁が18日に公共交通機関でのマスク着用義務を無効としたことを受け、飛行機、電車、バスでのマスク着用は事実上任意となった。カリフォルニア州でも各機関や施設で緩和の動きが広がっている。ロサンゼルス・タイムズが報じた。
 ロサンゼルス国際空港(LAX)は、施設内でもマスク着用の義務を課さないと発表した。LAXの広報担当者によると、空港内でマスクを着用するかどうかは各旅行者の判断に委ねられるという。ハリウッドバーバンク空港、ロングビーチ空港、オレンジ郡のジョン・ウェイン空港、そしてオークランドやサンフランシスコ、サンノゼ、サンディエゴの国際空港も、マスクの使用は任意であると表明した。また、鉄道システムのメトロリンクやDASHバスサービス、コミューター・エクスプレスラインなども同様に義務化を解除している。
 一方、連邦運輸局からさらなる指導があるまでマスク着用命令が有効であると発表したサンフランシスコのムニシステムのように、公式または最終的な決定をしていない機関もあり、今後の行方が注目されている。
 急激な義務解除の動きに、一部の専門家からは時期尚早という声が上がっている。UCLA公衆衛生フィールディングスクール環境健康科学科の教授でエアロゾル科学者のイーファン・ジュウ博士は、公共交通機関のマスク義務解除について「賢い決断だとは思わない。例えば感染した飛行機の乗客のウイルスが空気中に放出された場合、機内全体に拡散してしまう。狭い場所では物理的な距離を保つこともできない」と述べた。同博士によると空気ろ過システムは役に立つものの「人の口から息が出た時点ですぐに空気がろ過されるわけではない」と説明。また、バスや地下鉄は、空気の流れや混雑具合によって危険度が変わるという。
 米国疾病対策センター(CDC)と多くの公衆衛生専門家は、フロリダ州連邦地裁の判断に対し最終決定を保留しているが、今のところはオミクロン亜種「BA・2」よりも25%感染力が強いとされる「BA・2・12・1」の感染拡大を懸念し公共交通機関ではマスクを着用するように促している。

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