第1回アイリーン・ヒラノ・イノウエ・メモリアルアワードを受賞し、謝辞を述べるインドラ・リービ氏

 ロサンゼルス日本総領事館およびカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のテラサキ日本研究センター(Terasaki Center for Japanese Studies)は総領事公邸で3日、同センターの設立30周年記念行事としてアイリーン・ヒラノ・イノウエ・メモリアルアワードの授賞式とレセプションを開催した。

ジャパンハウスの海部優子館長(右から2人目)から受賞をして記念して作られた彫刻を贈られるインドラ・リービ氏(左隣)。左端が武藤顕総領事、右端は阿部仁史UCLAテラサキ日本研究センター所長

 同賞は、日系人社会と日米関係の発展にその生涯を惜しみなくささげたアイリーン・ヒラノ氏の功績をたたえ、同氏の遺志を将来につなげ、日系人社会と日米関係の一層の発展に貢献する人材育成に資することを目的として、UCLAテラサキ日本研究センターが設立した。総領事館は「当館は授賞の趣旨に賛同し、今回第1回目の授賞式をテラサキセンターと共催することができたいへん光栄に思う」と喜んでいる。
 第1回の受賞者には、スタンフォード大学東アジア言語文化学部のインドラ・リービ助教授が選ばれた。リービ氏は19世紀終盤から20世紀半ばの日本文学の「ユーモア」に焦点を当てた研究に取り組んでおり、その研究分野は現代の日本文学と評論、批判的翻訳研究、ジェンダーと言語、明治と大正時代の演劇そして現代の知的女性史まで、幅広い分野にわたる。
 さらにその功績は学術研究の域にとどまらず、日本研究を目指す若い研究者に対する日本語教育への貢献が大きく評価された。横浜に所在するアメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC=Inter-University Center for Japanese Language)はスタンフォード大学の呼び掛けにより1963年に創設されて以来、これまでに米国における日本研究の第一人者を数多く輩出しているが、リービ氏は、2010年半ばに危機的状態にあったIUCをファンドレイジングによって財政的に再建するとともに、組織の改革改編を断行し、将来の日本研究者にとって不可欠な言語教育の場を存続させており、その意義が高く評価された。
 総領事館は「リービ氏の長年にわたる研究成果が広く米国の人々に共有され、日本に対する理解の深化につながることを祈念するとともに、多大なる日本研究人材育成への貢献に対して深い感謝と敬意を表す」と同氏の功績をたたえた。

テラサキ日本研究センターと日本総領事館が共催した授賞式とレセプションの参加者

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